上方落語発祥の古典落語で、大食いを自慢する男と謎の薬草をめぐる滑稽噺。
主な演者に上方の2代目桂枝雀、東京の4代目三遊亭圓生、2代目桂小金治、2代目桂文朝らが知られる。蛇眼草とも表記する。
東京で演じられる「そば清」は、三代目桂三木助が、上方の「蛇含草」の登場人物と主題になる食べ物を大きく改変した演目。
あらすじ
町内の隠居さんの軒先に草がぶら下がっている。
この草はうわばみ(蛇)が人間なんかを飲み込んだ時に、この草をなめると人間が溶けるというものでまじないのために軒先にぶら下げているのだと隠居は言う。
そこで、この草を半分もらい着ている甚兵衛の紐に結び付けた。
隠居さんが丁度、餅を食べるところだと言うので、餅は大好物で五、六〇個ぐらい朝飯前だと大口をたたく。
最初は調子よく食べ出したが全部食べきれず少し残して家に帰った。
家に帰っても腹の調子が悪くなり、床を敷かせて横になるが、気分が悪く胸を撫でている内に、紐に結び付けた草をさわった。
蛇にも胸やけに効くのだから人間にも効くだろうと、むしゃくしゃと草を食べてしまった。
隠居が心配してたずねて来て、寝ている部屋の障子をあけると……
餅が甚兵衛を着てあぐらをかいていた。
[出典:http://ranshi2.way-nifty.com/blog/2012/05/post-fdc6.html]
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