★柳亭痴楽(四代目)痴楽綴り方教室~恋の山手線の巻

柳亭痴楽(四代目)

痴楽綴り方教室~恋の山手線の巻

上野を後に池袋、走る電車は内回り、私は近頃外回り、 彼女は奇麗なうぐいす芸者、にっぽり笑ったあのえくぼ、 西日暮里と濡れてみたいが人の常、田端を売っても命懸け、思うはあの娘の事ばかり。 我が胸の内、駒込と、愛の巣鴨へ伝えたい。 大塚なビックリ、度胸を定め、彼女に会いに池袋、行けば男が目白押し。 そんな女は駄目だよと、高田馬場ぁや新大久保のおじさん達の意見でも、 新宿聞いてはいられません。 代々木なったら家を出て、原宿減ったと、渋谷顔。 彼女に会えれば恵比寿顔。 親父が生きてて目黒いうちは私もいくらか五反田だ、大崎真っ暗恋の鳥。 彼女に贈るプレゼント、どんな品川良いのやら、田町ぃも宙に踊るよな、色よい返事を浜松町、そんな事ばかりが新橋で、誰に悩みを有楽町、思った私が素っ東京。 何だ神田の行き違い、彼女はとうに秋葉原、ホントに御徒な事ばかり。 やまては消えゆく恋でした。

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