男はつらいよ 第42作 ぼくの伯父さん あらすじ・キャスト・登場人物相関図

男はつらいよ

第42作 1989年(平成元年)12月27日公開


この頃から渥美清さんの体調がすぐれなくなっていた。登場シーンも少なく、主に満男のエピソードが前面に押し出されてゆく展開になっている。

この年から寅次郎が甥の満男の恋をコーチする役に回っているが、渥美の体調不良で派手な演技ができなくなったためである。また、渥美も撮影時に61歳になっており、この歳で振られ役を続けていくのも脚本上、酷であるという判断もあった。そのため山田洋次は次作から年に2本作っていたシリーズを年1本に減らし、渥美の肩荷を減らすために満男の登場シーンを増やし、寅次郎の出番を最小限に減らす努力をしながら「男はつらいよ」を続けていくことになった。また及川泉の登場も当初は予定されていなかった。以降、最終48作『寅次郎紅の花』まで続き、実現しなかった第49作『男はつらいよ 寅次郎花へんろ』で満男シリーズの完結とする構想であった。
[出展:Wikipedia]

第27作『浪花の恋の寅次郎』から吉岡秀隆が演じて来た、満男を主軸にすえた第42作。浪人生にも関わらず満男は、高校の後輩の美少女・泉にぞっこん。演じるは“国民的美少女”後藤久美子。家庭的に恵まれず、名古屋でミニクラブのママをする母・礼子(夏木マリ)に反発し、叔母を頼っての佐賀暮らし。バイクで泉に会いに来た満男に、頑固な叔父・尾藤イサオは手厳しい。しかし、寅さんは「満男をほめてやりたい」と意見をする。
[出典:https://www.tora-san.jp/movie/42/]

キャスト・登場人物

  • 車寅次郎:渥美清(61)
  • 諏訪さくら:倍賞千恵子(48)
  • 諏訪博:前田吟(45)
  • 諏訪満男:吉岡秀隆(19)
  • 車竜造:下條正巳(74)
  • 車つね:三崎千恵子(69)
  • タコ社長:太宰久雄(66)
  • 御前様:笠智衆(85)
  • 源公:佐藤蛾次郎(45)
  • 三平:北山雅康(22)

  • 水郡線 車中の老人:イッセー尾形(37)
  • 駅長:じん弘(61)
  • タコ社長秘書:マキノ佐代子(31)
  • 三橋雪男(ホモライダー):笹野高史(41)
  • ポンシュウ:関敬六(61)
  • キューシュー:不破万作(44)
  • 及川礼子:夏木マリ(37)泉の母、佐賀県出身、名古屋でミニクラブを経営。泉を訪ねて来た満男に、泉が佐賀県に住んでいると伝える。
  • 奥村嘉一:尾藤イサオ(46)泉の叔父、堅物の高校教師。バイクで泉に逢いに来た満男に対し、強い語調で説教する。さらに、寅さんにも満男のことで意見をするが……
  • 奥村寿子:檀ふみ(35)泉の叔母、厳格な教育者の夫・嘉一(尾藤イサオ)と、その父(今福将雄)とともに暮らしている。泉を訪ねてきた満男と寅さんをもてなすが、夫はそれに反対する……

マドンナ:及川泉:後藤久美子(当時15歳)

葛飾高校での満男の吹奏楽部の後輩。両親が離婚し、水商売を始めた母・礼子(夏木マリ)と名古屋に住んでいたが、佐賀県に住む叔母・寿子(檀ふみ)をたよって九州へ。


小学五年生からモデルとして活躍、1986年「テレビの国のアリス」(NHK)でデビュー、キャッチフレーズは「国民的美少女」。本作『ぼくの伯父さん』(89年)、第43作『寅次郎の休日』(90年)第44作『寅次郎の告白』(91年)第45作『寅次郎の青春』(92年)第48作『寅次郎紅の花』(95年)で、五作及川泉を演じた。

あらすじ(ネタバレ注意)

寅さんが久しぶりに柴又へ帰ってきたその頃、大学受験に失敗した満男は浪人生として予備校通いの毎日。勉強に身が入らず、さくらや博を心配させていた。さくらから人生に悩む満男の相談に乗って欲しいと頼まれた寅さんは、その悩みを聞くために浅草『どぜう屋』で酒を酌み交わす。満男から勉強が身につかない原因を聞き、人生について大いに語って聞かせる。

帰宅後、未成年にも関わらず酒を飲ませたとかなんとかぐだぐだ文句を垂れる博に激怒した寅さんは、そのままぷいと旅に出る。そして満男もさくらや博と大喧嘩し、家出をしてしまう。

行く場所のない満男は高校時代の初恋の相手・泉(後藤久美子)が親の離婚で引越した名古屋までオートバイで向かうことに。

スナックで泉の母親(夏木マリ)と出会うことが出来たが、泉はここには居ないと告げられる。
やがて泉が佐賀にいることを知った満男は、事故を起こしたり、ホモに迫られたりしながら、オートバイで佐賀に向かう。

一方、柴又からあてのない旅に出た寅さんも佐賀にいた。
宿に帰った寅さんのところに一人の若者が相部屋に入ってくる。
なんと相手は満男だった。

満男の一途な恋に自分自身をダブらせ、妙に納得した寅さんは恋の指南を決心し、小野小町と深草少将の百夜通いの話をする。
翌日、寅さんと満男は早速、泉の家へ向かう。満男の出現にビックリしながらも感激する泉だった。

郷土史研究家で人に説明するのが大好きな祖父が寅さんたちを迎え入れ、二人はすっかり気に入られ、ぜひ泊まってゆけという。母親の妹に当たる寿子(檀ふみ)も親切にしてくれた。

高校教師で夫の嘉一(尾藤イサオ)だけは人が家に泊まるのを嫌がっていたが、しぶしぶ了解する。
翌日。寅さんは郷土史研究会の老人たちのお供をして吉野ヶ里遺跡巡りに出かける。満男も泉と連れだってバイクで吉野ヶ里など散策を楽しんだ……

ロケ地

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