山崎屋の若旦那が、通い番頭に、帳簿をごまかして百両貸してくれと頼むが、転んだら石橋の方が痛がるほど固い私がそんなことをする訳がないと突っぱねる。
若旦那が、番頭の隠し女の件をつっ突くと観念した。
若旦那の目的が、惚れた花魁と一緒になることだと見抜き、番頭が秘策を提案する。
まず花魁を身受けして頭に預けて行儀や裁縫を仕込んでもらう。
半年後、若旦那が番頭の名代で店の売上を回収し、その二百両の財布を頭に渡して、大旦那には落としたと嘘をつく。
大旦那が怒っている所へ頭が財布を拾ったと届け出て、お礼を言う間もなく帰ってしまう。
大旦那が頭の家にお礼に行くと、美人娘がお茶をいれてくれる。
持参金付きの花嫁修業中だと紹介して、大旦那に世話を頼み、息子の嫁にと言わせる筋書きだ。
実際にやってみると、見事にはまり、息子が断ったら私がもらうとまで気に入って、若旦那は目出度く祝言をあげることが出来た。
※『落語400文字ストーリー』より引用
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