『どうする家康』第45話:ネタバレ・あらすじ

どうする家康
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第45話:(2023年11月26日)

家康の悩みと秀頼の野望

駿府城の影から大坂を見守る家康

1611年、秋風が色づく木々を揺らす中、駿府城には政治の重鎮・徳川家康が、大御所として厳かな佇まいで君臨していました。対峙するように、豊かな大坂の地では、若き豊臣秀頼が戦士としての風格を纏い、緊張が漂うなか、戦の準備に励んでいるという噂が絶えませんでした。この二つの力、徳川と豊臣の間には、見えない糸が張り巡らされ、次第にその緊張感が高まっていきました。

動乱の時代への処方箋

家康の腹心・秀忠と政治の助言者・本多正信は、家康のもとに集い、国の方針を巡る重要な会議を開きます。正信は、社会の平和と秩序を守るためには、徳川家の方針を堅持し、さらに強固なものにしていくべきだと力説しました。しかし、本多正純は異なる意見を唱え、徳川家が上位に立ち豊臣家を下に見る構造を明白にすべきだと主張します。対照的に、正信は徳川と豊臣の協力を世に示すべきだという提案をし、家康の心にはどちらの言葉も重くのしかかります。

歴史的会見への布石

そんな中、家康は歴史の分岐点となるであろう、秀頼との直接会談を画策します。この会談の実現には、寧々や他の豊臣家旧臣たちの協力が不可欠でした。家康は、豊臣家を公家として尊重し、天下の政務は徳川が握るという平和的共存の道を模索するつもりでした。

二条城における慎重な舞台

互いの意図を秘めたまま、京の二条城にて両者は会見を果たします。ここで、秀頼は見事に家康を上座につかせ、深い敬意を表しました。家康は秀頼の堂々たる態度に内心で驚愕し、この若き豊臣の成長ぶりと、その背後にいる母・茶々の策略を感じ取るのでした。

世の中の視線

この会見が、世の中の人々の目にはどのように映ったでしょうか。秀頼は人々から称賛を集め、その存在感を圧倒的に示しました。一方で家康は、一部からは無礼者として非難の声が上がり、秀頼と茶々の巧みな計略に翻弄されたと感じたのかもしれません。

秀頼の野望と豊臣の輝き

秀頼はこの後も、豊臣家の威光を一層高めるための大々的な事業を進め、特に方広寺の大仏殿再建は、父・秀吉の遺志を受け継ぐ壮大なプロジェクトでした。これは、秀吉の十七回忌に際して、京都で開眼供養として捧げられるべき壮行であったのです。

家康と秀忠の憂慮

豊臣の勢いに心を痛める秀忠は、家康に支援を請います。家康は秀忠に対して、勇気を持って弱さを認めることの重要性を説き、王道を歩むことの尊さを強調しました。しかし、内心では豊臣家の力をいかにして削ぎ落とすか、その手段を見出さなければならないとの危機感を抱えていました。

意外な火種の出現

平静を装いつつも、家康と秀忠の間では新たな計略が練られていたそのとき、想像もしていなかったような予期せぬ火種が、すでに燃え盛る情勢の中に投げ込まれてしまうのでした。これが、後の歴史の転換点となる大きな波紋を広げていくことになります。

まとめ

徳川家康の視点から見た大阪の調略と豊臣秀頼の成長

慶長16年は日本史上、注目すべき年でした。徳川家康は、その年に将軍職を息子の秀忠に譲り、大御所として権力の座を退きましたが、実際には引き続き国の方針に大きな影響を与えていました。70歳を迎えた家康は駿府城から目を光らせ、大阪の豊臣家に睨みを効かせていました。

一方、豊臣秀頼は、立派に成長し、彼の下には関ヶ原の戦いで敗れた者たちが集まり、鉄砲や武器を蓄え始めていました。民の間では、徳川と豊臣が再び対立するのではないかという噂が広がっていました。

秀忠と彼の側近である本多正信は、徳川が天下の政務を担っていると誇り、豊臣家との上下関係を決定することを主張していました。しかし、家康は豊臣家への武力行使には慎重で、豊臣と徳川の手を取り合うべきだという姿勢を示しました。

この中で、家康は後陽成天皇の譲位を機に、秀頼を京都の二条城に招き、彼を上座に座らせることで、公家としての立場を尊重する姿を見せました。これは徳川家の権威を保ちつつも、豊臣家に敬意を表する狡猾な政治戦略でした。

秀頼は二条城への訪問で大変な人気を博し、家康との公式な対面では、先に挨拶をするなどして世間の称賛を集めました。この出来事は、家康が豊臣家の背後で動く茶々によって巧みに操られているとも見られました。

家康は秀忠に対して、将来を見越して勇気を持ち、弱さを認めることの重要性を説いた。これは、武力による覇道ではなく、徳をもって治める王道の精神を息子に伝えるためでした。

しかし、家康と秀忠は豊臣家の勢いに憂慮し、何とかしてこの勢いを削ぐ方法を模索していました。この緊張の中で、新たな予期せぬ火種が出現し、家康と秀忠にとってさらなる課題となりました。

この年、秀頼は父・秀吉の遺志を受け継ぎ、方広寺の大仏再建という壮大なプロジェクトを成功させます。この行事は、多くの諸大名や民を集め、秀頼の威光を示す盛大なものでした。

秀忠と家康はこれらの出来事を通じて、豊臣の勢力が益々増す中で、家康の死後の世の中を危惧しつつ、徳川の治世を固めようと努力していたのでした。


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