あらすじ
江戸の町。神田にある質屋の大店「伊勢屋」の若旦那は子供の頃からどういうわけか火事が大好きだった。
好きが高じて、実家を勘当された挙句に臥煙(定火消し)になってしまう。
ある風の強い冬の日、「伊勢屋」の近所で火事があり、番頭や店のものは蔵の目塗りなど不慣れな対応で大わらわ。
そこへ颯爽と現れ番頭を手助けしてくれた体中入れ墨の火消しの若者が若旦那だった。幸い、火は大事にならずに消える。
番頭のはからいで若旦那と両親は数年ぶりに、気まずくも嬉しい対面をすることになる。
勘当はされても子は親を、親は子を思い続ける複雑な心情を描いた人情噺。江戸落語の中でも大ネタの一つとされる。
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