あらすじ
腕はいいが、大酒飲みで遊び人の大工・熊五郎。
ある日、山谷の隠居の弔いですっかりいい心持ちになり、このまま吉原へ繰り込んで精進落としだと怪気炎。
来合わせた大家が、そんな金があるなら女房子供に着物の一つも買ってやれと意見するのもどこ吹く風。
途中で会った紙屑屋の長さんが、三銭しか持っていないと渋るのを、今日はオレがおごるからと無理やり誘い、葬式で出された強飯の煮しめが、フンドシに染み込んだと大騒ぎの挙げ句に、三日も居続け……
プロフィール
7代目春風亭 小柳枝(しゅんぷうてい こりゅうし)
(1921年1月2日 – 1962年9月27日)
本名は染谷 晴三郎。出囃子は『喜撰』。生前は落語芸術協会、一時TBSの専属だった時期もある。
俗に『染谷の小柳枝』。出身は千葉県野田市。
1937年に7代目林家正蔵門下で正平となる。
1939年に6代目春風亭柳橋門下で青枝、1944年に再度正蔵門下で正太郎と名乗る。
正蔵の死後は再度6代目柳橋門下で小柳枝襲名し、真打昇進。
軽く飄々とした芸風で「甲府い」「野ざらし」などを得意とした。
大食漢であったが、それがもとで晩年は糖尿病と結核に悩まされたため、若くして没した。
「医者から結核なので栄養をつけなきゃいけないってんですがね。そしたら糖尿がひどくなっちまうンで、あたしゃどうしたらいいんだ。」
とこぼしていた。
性格は大変粗忽で物忘れ勘違いが多かったという。
弟子には2代目春風亭華柳がいたが死後6代目春風亭柳橋門下へ移籍。
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