松本清張特別ドラマ『共犯者』ネタバレあらすじ・キャスト人物相関図【観月ありさ主演】

ドラマ

初回投稿:2015.09.22
追記更新:2023.06.12(ネタバレ追加)

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松本清張特別企画「共犯者」

テレビ東京 2015年9月30日(水)よる9時放送。

他人事ではないかも?

原作は、松本清張の短編小説、「共犯者」。映画化もされ、テレビドラマは今回で6度目。
原作では、銀行を襲って、仲間と山わけした金で成功した主人公が、5年前に別れた共犯者に脅迫されることを疑心暗鬼して、自滅していくストーリーとなっている。

原作ネタバレあらすじ

内堀彦介という実業家と彼の元同僚である町田武治は、5年前に一緒に銀行強盗を実行し、莫大な資金を得た。その後、彼らは永遠に結びつかないことを誓い、決別した。

それぞれが別の道を歩み、自己の企業を起業するものの、内堀は町田が現在何をしているのか気になることが止まらない。「町田が脅迫しに来るのではないか…」という不安が彼を苦しめた。

彼は町田の現状を探り、町田も自身の事業を起こしていることを知る。一時は安心した内堀だったが、彼は更なる確証を求め、竹岡良一を雇い、町田が関与する可能性のある企業の調査を依頼した。

竹岡からの調査結果が彼をさらに安心させるものだったが、数ヶ月後、事態は急変する。町田が経営難に直面し、現在の場所を離れて新たに事業を立ち上げるという。

内堀は町田の調査を続けるよう竹岡に頼む一方で、自分が脅迫される可能性に恐怖を感じるようになる。そして、竹岡からの調査報告で、町田が自分の近くに迫っているとの情報を得た。

恐怖心を抑えられなくなった内堀は、竹岡の調査結果から町田の滞在場所を突き止め、ナイフを手にして向かった。しかしながら、彼が襲いかかったのは驚くべきことに竹岡自身だった。

竹岡は内堀の異常に気付き、調査報告に虚偽を記載して内堀を罠に嵌めたのだった。そして、その時、警察は内堀のすぐそばまで迫っていた……

今回のドラマでは、ネット社会になった現代の誰もが抱えそうな問題をテーマにしている。
SNSでいろんな情報を発信している人は、過去の書き込みや画像などが、自分を不利に追い込むかもしれない。地位、名誉、財産がある人には、「過去の消したいこと」など、山ほどあるのでは?
あなたはどうですか?

ドラマあらすじ概要

化粧品会社「ニンファ・ミワ」の社長、内堀美輪(観月ありさ)は、美人社長として、マスコミにたびたび取り上げられていた。ある日、ネットに「本当の内堀美輪を知っている」との書き込みを見つけ、動揺する。成功者に見える美輪には、封印した知られざる過去があった……

かつて美容整形外科の清掃員として働いていた美輪。自分の顔に自信がない美輪は、常にマスクをしていた。偶然、医師の秋月義彦(寺島進)に素顔を見られてしまうが、新しい施術法を試してみたいと言われ、タダで整形手術を受けることに。

手術は成功した。美しい顔を手に入れ、生まれ変わった美輪は、義彦と結婚。しかし、幸せを手に入れたと思ったのも束の間、優しかった義彦は態度を豹変させ、美輪は自由のない生活を強いられるようになった。

ある日、造園業者として秋月家を出入りする町田武治(山本耕史)は、公園でひとり佇む美輪に遭遇した。義彦から暴力など、ひどい仕打ちを受けている美輪を目の当たりにしていた武治は、思わず、自分の部屋に来ないかと誘った。そして二人は、そのまま深い仲に……

ささいなことから美輪は、義彦の怒りを買ってしまい、ひどい暴行を受け、武治に「金庫の5千万をあげるから夫を殺して」と指示するが、その背後にはゴルフクラブを持った義彦が立っていた。揉み合いの末、二人は義彦を殺害。美輪は、殺人を隠蔽するため、武治に金を渡して、二度と会わないと別れを告げた。

8年後、ネットの書き込みを見て、自分を恨む武治を思い出し、顔をこわばらせる美輪。
同じ頃、武治もまた、福岡のある町で、美輪の講演会のポスターを見ていた。そして美輪は、自分のファンだという元探偵の竹岡良子 (仲里依紗)と出会った。
会社が潰れ、職を失った良子の話を聞き、自分の会社で働かないかと誘う美輪。
ひょんなことから、美輪は、良子に武治の素行調査を頼んで……

ネタバレあらすじ

化粧品会社「ニンファ・ミワ」のCEO、内堀美輪は、自分を「人魚姫」と私的に表現していた。人魚姫は、魔法が解けると泡になって消えてしまうという運命に繋がっていた。

7年前、美輪は美容整形外科の清掃員として働き、当時、彼女は自分の見た目に自信がなく、いつもマスクで顔を隠していた。

そんな彼女に興味を持ったのが、彼女の雇用主で、美容整形外科の所有者であり医師でもあった秋月義彦だった。義彦は美輪に美容整形の提案をし、美輪はその提案を受け入れ、美しい女性へと変貌を遂げた。

新たに生まれ変わった美輪に対して、義彦は恩人として彼女に接し、愛の告白をした。富裕な義彦に美輪も引かれ、二人は結婚することになった。

しかし、ここから義彦の態度は変わってしまった。彼は美輪の一挙一動をコントロールし始め、暴力を振るうようになった。美輪の苦しい日々が始まった。

その中で耐え続けていた美輪だが、庭師の町田武治との出会いが彼女の人生を変えることになった。

武治は庭師の仕事を続けながら、ミュージシャンを目指していたが、なかなか成功せず、落ち込んでいた。彼は自費でCDを制作して進出しようとしていたが、生活費さえ足りない状況だった。

そんなある日、武治は義彦の家の金庫に気づき、無意識に手を伸ばしてしまった。その場面を美輪に見られてしまった。すべてが終わったと思った武治だが、美輪は何も言わなかった。

数日後、武治は街中で美輪を見つけた。美輪は義彦に隠れて焼き鳥をこっそりと食べていた。その姿に惹かれた武治は、美輪を自分の部屋に招き、関係を持つことになった。

そうして、美輪と武治は何度も二人だけの時間を共有するようになった。美輪は武治に心を開き、自分が整形した秘密まで打ち明けた。それでも武治は美輪を愛していた。しかし、美輪を管理していた義彦が気づかないわけがなかった。

義彦は美輪と武治の秘密の会合の場に突入し、武治をゴルフクラブで痛めつけた。そして、その怒りは美輪にも向かった。

美輪を救おうとした武治は義彦を打ち倒し、美輪も義彦に最後の一撃を与えた。それにより義彦は死亡。美輪は武治に金庫の中身である5000万円を渡し、二度と会わないと約束して送り出した。

美輪は調査を担当する刑事、鳥尾健作に「義彦が強盗に殺された」と訴えた。しかし、鳥尾は美輪の行動に疑いを持っていた。

そして今、美輪は化粧品会社「ニンファ・ミワ」のCEOとして、注目の人物となっていた。現在の美輪には、知られたくない二つの秘密があった。一つは美輪の美容整形の事実、二つ目は義彦の殺害であった。

それらの秘密を知る武治は、美輪にとっては恐怖の存在であった。もし、武治が真実をすべて世間に暴露してしまったら…。

そんな時、美輪は元探偵で彼女のファンを自称する竹岡良子とバーで出会った。仕事がないと言っていた良子を、美輪は自分の会社で働かせることにした。

ある日、講演会に出席した美輪はそこで武治を見つけ、絶望した。ついに、武治が脅しに来たのだと考えた美輪は、元探偵の良子に「武治が過去の暴力的な恋人で別れた」と伝え、調査を依頼した。

良子は美輪の態度に疑問を持ちつつも調査を始めた。良子は優れた探偵で、すぐに武治の現状を把握した。

武治はバーのオーナーになっており、どうやら5000万円を元手に開業したようだ。これに少し安心した美輪は、引き続き調査を依頼した。

良子からの平穏な報告に急な変動が訪れたことは、ものの見事に早かった。驚くべきことに、武治の店が経営難に見舞われているようだった。その後の報告では、ついに店が他人の手に渡ったとのことだった。

数日後、美輪のもとにTと名乗る人物からの脅迫状が届き始めた。Tは美輪に対して500万円を要求し、美輪はその要求に応じた。美輪は怖さから、金の受け渡し現場を直接目撃することができなかった。

不幸な事態は次々と重なり、鳥尾が美輪の元を訪れる。彼はまだ7年後も捜査を続けており、盗みではなく恨みから探りを入れているとのことだった。彼の目には、美輪への疑いが浮かんでいた。

美輪は焦りを感じ始めた。何とかしなければと思う。その矢先、美輪は誰かに強く突き飛ばされてしまう。

そして、次に良子から連絡が来た。武治が行方不明になったとのことだった。どうやら武治は東京でアパートを借りているらしい。

美輪は武治の存在が自分自身の安全を脅かすと感じ、先に行動することを決めた。良子から教えてもらったアパートに向かって、ナイフを持って殺すつもりであった。だが、そこにいたのは良子だった。

すべては良子の罠だった。良子は美輪の依頼に不審を感じ、武治を調査し義彦の事件に着目した。それから美輪を試すことにした。

500万円の脅迫も良子の仕業だった。もちろん、美輪を突き飛ばしたのも良子だった。そして、美輪に対する反対活動も良子が行っていた。

良子によると、武治は美輪を恨んでいなかった。むしろ感謝していたという。武治が講演会に来たのも、美輪を遠くから見守りたかったからだと言う。

これを知った美輪は激怒し、良子を殺そうとしたが、簡単に押さえつけられた。

良子は美輪に対して、自分を会社の役員に推すよう要求した。経営権の移譲まで計画しているようだった。美輪は自ら新たな脅威を作ってしまったことに気付いた。

美輪は渋々ながら良子を役員にした。しかし、良子の攻撃はそこで終わらなかった。良子は役員として美輪の整形手術を公にした。

良子は美輪を自社の技術力の証明として使い始めた。インターネット上で中傷を繰り返し、週刊誌にも情報を提供した。美輪は整形を認めるしかなくなり、彼女のカリスマは失墜した。

既に怒りが頂点に達していた美輪に対し、良子は突然退職金を要求した。良子は「女性の幸せは仕事だけではない」と漏らした。これによって美輪は何か不吉な予感を覚えた。

案の定、良子は武治に急接近していた。これを監視するために、美輪も武治の元に行くことにした。しかし、武治は既に良子と関係を持っていた。

何か考え込んでいるような様子の武治が良子と一緒に出かける。美輪は二人をつけていき、その3人をさらに鳥尾刑事が監視していた。鳥尾は武治と美輪の関係を確信し、逮捕状の準備を始めた。

一方、美輪は武治と良子の様子に嫉妬心を燃やしていた。美輪は気付かぬうちに良子を自分自身と置き換えてしまっていた。

その感情に苦しみ始めた美輪はついに危険な行動に出る。武治と良子の殺害だ。何が何でもと思い、武治の家に侵入し、武治に向かってナイフを振り上げた!

しかし、美輪にはそれができなかった。

美輪の心情を理解していたのかどうかは不明だが、逮捕の準備を整えていた鳥尾が動き始めた。その距離はわずか数十メートルしかなかった。

そうして、美輪の人生は終わりを迎えた。
人魚姫は泡になった……

キャスト・人物相関図

内堀美輪・・・観月ありさ
ニンファ・ミワ社社長。整形手術を受け、美貌を手にした。

竹岡良子・・・仲 里依紗
ニンファ・ミワ社の社員。美輪のファンだと公言。元探偵。

町田武治・・・山本耕史
元・秋月家の造園業者。

村田桂子・・・YOU
美輪の秘書。

島尾健作・・・大地康雄 (特別出演)
秋月の死について追及している刑事。

秋月義彦・・・寺島 進
美輪の元夫。美容整形外科医。

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