第24作 1979年(昭和54年)12月29日公開
キャスト・登場人物
- 車寅次郎:渥美清(51)
- 諏訪さくら:倍賞千恵子(38)
- 諏訪博:前田吟(35)
- 諏訪満男:中村はやと(10)
- 車竜造:下條正巳(64)
- 車つね:三崎千恵子(59)
- タコ社長:太宰久雄(56)
- 御前様:笠智衆(75)
- 源公:佐藤蛾次郎(35)
- 坂東鶴八郎(座長):吉田義夫(68)
- 大空小百合(一座の花形):岡本茉利(25)
- ポンシュウ:小島三児(40)
- 棟梁: 犬塚弘(50)
- 柳田(タンカーの船長):梅野泰靖(46)
- 芝居小屋の客:殿山泰司(64)
- マイケル・ジョーダン:ハーブ・エデルマン(46)アメリカからビタミン剤のセールスマンとして来日。安いホテルを探して途方にくれているところ、御前様の機転で、とらやに下宿することに。言葉は通じないが、日本の人々の人情にふれ、幸せな日々を過ごす。寅さんが帰ってくるまでは……
- 高井めぐみ:林寛子(20)
自宅を改造した教室で、英語塾の先生をしている。満男は生徒。アメリカからの帰国子女で、男の子ともフランクに接する。マイケルととらやの人々の仲介役もはたしている。
マドンナ:高井圭子/香川京子(当時48歳)
満男が通っている英語塾の先生・めぐみ(林寛子)の母。永いアメリカ暮らしで、夫を失い、翻訳の仕事をしている。柴又で宿を探しているマイケルの通訳を買って出る。
1950年、新東宝『窓から飛び出せ』でデビュー、成瀬巳喜男監督『おかあさん』『稲妻』(52年)『驟雨』(56年)、小津安二郎監督『東京物語』(53年)、黒澤明監督『天国と地獄』(63年)『赤ひげ』(65年)など、そうそうたる監督の名作に出演。テレビ、映画、舞台で活躍。
あらすじ
お土産の葡萄や千葉の虎騒動の件で、怒って飛び出していった寅さん。
その頃方柴又では、ビタミン剤のセールスマンとして来日したものの日本の商習慣が分からず失敗続きのマイケル・ジョーダン(ハーブ・エデルマン)が、帝釈天の境内で落ち込んでいた。
マイケルから声をかけられた御前様だが、英語がさっぱりわからず困りはて「とらや」に連れてきてさくらに通訳を頼んだが、さくらも英語がわからない。
ちょうどその時訪問中だった満男の通う英語塾の先生:高井めぐみ(林寛子)の母親・圭子(香川京子)が応対し、話を聞いたところ、マイケルは宿屋を探していることがわかった。近くに宿屋はないと告げられたマイケルはととぼとぼと帰って行く……
がしかし。御前様はひらめいた!
日米親善のために、お・も・て・な・し。ということで、とらやの二階に泊まってもらうのじゃ。
旅先の和歌山から舞い戻った寅さん
アメリカ嫌いの寅さんがマイケルと鉢合わせ。
さくらに馴れ馴れしいマイケルのことが気に入らず、マイケルもさくらの兄だと知らず、険悪な雰囲気となるが、やがて文化の違いを乗り越え、次第に友情が芽生える寅さんとマイケルであった。
とらやに下宿し、さくらの優しさに惹かれていくマイケルは、さくらが人妻であるにもかかわらず、売れずにアメリカに帰るといって、思いつめて「アイラブユー」と告白してしまう……
ロケ地
補足
1979年(昭和54年)頃の上野駅(マイケルとの別れのシーン 1:37:03)
上野西郷さん銅像前から御徒町方面を望む(2008年8月15日撮影)
京成上野駅から国鉄上野駅方面を望む(2008年8月15日撮影)
マイケルが飛行機上空から見下ろす江戸川土手(1979年)
そこに佇むさくら(1:38:20)
2008年7月21日16時頃撮影
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