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第41作 1989年(平成元年)8月5日公開
キャスト・登場人物
- 車寅次郎:渥美清(61)
- 諏訪さくら:倍賞千恵子(48)
- 諏訪博:前田吟(45)
- 諏訪満男:吉岡秀隆(19)
- 車竜造:下條正巳(74)
- 車つね:三崎千恵子(69)
- タコ社長:太宰久雄(66)
- 御前様:笠智衆(85)
- 源公:佐藤蛾次郎(45)
- 三平:北山雅康(22)
- ポンシュウ:関敬六(61)
- テキ屋仲間:出川哲朗(25)
- タコ社長秘書:マキノ佐代子(31)
- 海外旅行のおじさん:じん弘(61)
- 馬場(旅行会社 社員):イッセー尾形(37)
- 宮城県栗原電鉄の車掌:笹野高史(41)
- 宿の女中:西川ひかる(44)
- 坂口兵馬:柄本明(41)東京の一流会社に勤めるエリートサラリーマン。ストレスがたまり発作的に自殺しようとしたところ、寅さんと出会い、慕うことに。「どこか行きたいとこないか?」と寅さんにいわれ、寅さんを連れてウィ−ンへ来るが……
- マダム:淡路恵子(56)東京都葛飾区金町出身。オーストリア人と結婚、ウィーンに住んで数十年。亡夫の遺産で暮らしており、久美子の面倒をみており、気っぷの良さに、寅さんは意気投合。
マドンナ:江上久美子/竹下景子(当時36歳)
岐阜出身、東京の商社に勤めていたが、何もかも嫌になってヨーロッパへ。現地で観光ガイドをしながら生活をしているが、寅さんに会って故郷が懐かしくなり……
高校在学中にNHK「中学生群像(中学生日記の前身)」でデビューを果たし、大学進学とともに、女優活動を開始。テレビドラマで活躍後、黒木和雄監督『祭りの準備』(75年)に出演、その後も『犬笛』(78年)などに出演。シリーズでは、第32作『口笛を吹く寅次郎』(83年)の朋子、第38作『知床慕情』(87年)のりん子、本作『寅次郎心の旅路』(89年)の久美子と、三たびマドンナ役を演じている。
あらすじ(ネタバレ注意)
みちのくのローカル線で旅する寅さん。突然の急停車にびっくり仰天。
心を病んだ一流企業のサラリーマン坂口兵馬(柄本明)が自殺しようと線路に横たわっていた。
一命を取りとめた坂口は、寅さんからよく話を聞いてもらい、優しく接してもらった。
そんな人情あふれる温かい心の寅さんを慕うようになる。
坂口の望みは音楽の都オーストリアはウィーンに行くこと。一緒に行きたいというので、寅さんはウィーンを湯布院と聞き違え、二つ返事で了解してしまう。
あこがれのウィーンに来たことでテンション上がりまくりの坂口とは対照的に、寅さんにとって芸術の都ウィーンには何の感慨もなく、退屈極まりない時間を過ごす。
しかし、街でツアーガイドの久美子(竹下景子)と知り合ったことがきっかけで、寅さんのボルテージはたちまちあがる。
久美子の知り合いで金町出身のマダム(淡路恵子)とも出会い、ドナウ川が江戸川に見え神父様も御前様に見えるほど、まった異国に来た感じがしない。
ドナウ川のほとりで、寅さんは故郷を想い「大利根月夜」を口ずさむ。さすがの寅さんも、ドナウ川の川っペリで唄うのは似合わないなと苦笑い。
でそんな寅さんを久美子は『故郷の塊みたいな人』とつぶやく。
久美子の悩みを聞いてやるうちに、一緒に日本へ帰ることを勧め二人は共に帰国することになるのだが……
ロケ地
- 宮城県松島(タイトルバック)
- 宮城県 栗原電鉄
- オーストリア・ウィーン
- オランダ・アムステルダム・アムステルダム・スキポール空港。オーストリア航空が全日本空輸・アエロフロート(当時はエアバスA310による運航のためモスクワ・シェレメチェボ国際空港でのテクニカルランディングを余儀なくされたため)との共同運航による成田-ウィーン線を開設したのはこの映画公開の1ヶ月前の1989年7月16日のことである。映画中及び撮影のためのウィーンへの旅程はKLMオランダ航空が使用された。乗り継ぎのスキポール国際空港で、寅さんが柴又に国際電話をかけるシーンが見受けられる。協賛としてKLMオランダ航空もクレジットされている。
- 石川県
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