[由志園にベタ踏み坂!絶景&奇景尽くしな松江観光の穴場・大根島へ | しまね観光ナビ|島根県公式観光情報サイト]
ベタ踏み坂・江島大橋は本当に急なのか?場所・地図・斜度・撮影スポットを全部まとめた
「ベタ踏み坂」と聞いて、あの壁みたいにそびえ立つ道路を思い出す人は多いはずだ。
車がまるで空へ向かって駆け上がっていくように見える、あの異様な坂。ダイハツの軽自動車CMで一気に全国区になり、今では鳥取県境港市と島根県松江市を結ぶ観光スポットとして知られている。
正式名称は江島大橋。鳥取県境港市渡町と島根県松江市八束町江島を結ぶ、中海に架かる巨大な橋だ。鳥取県観光連盟は、江島大橋を「日本一のPCラーメン橋」と紹介しており、全長は1,446.2メートル、最上部は約45メートルに達する。5,000トン級の船が橋の下を通れるように、この高さが必要になった。
見た目のインパクトはかなり強い。だが、結論から言うと、実際に走ると「アクセル全開でないと登れない地獄坂」ではない。最大勾配は島根県側で6.1%。角度に直すと約3.5度だ。国土交通省のインフラツーリズム情報でも、ベタ踏みする必要はないと説明されている。
では、なぜあんなに急坂に見えるのか。そこに「ベタ踏み坂」がバズり続ける理由がある。
ベタ踏み坂とは?正式名称は「江島大橋」
ベタ踏み坂の正式名称は、江島大橋。読み方は「えしまおおはし」。
場所は、鳥取県境港市渡町から島根県松江市八束町江島にかけて。中海に浮かぶ大根島・江島エリアと境港方面をつなぐ、山陰エリアの重要な道路橋だ。
しまね観光ナビでは、江島大橋について「車のテレビCMの題材に使用され、その急勾配から通称『ベタ踏み坂』として一躍有名になった」と紹介している。橋の最上部は高さ約45メートルに達し、中央部からは大山、中海、大根島を見渡せる。
江島大橋の基本データ
- 正式名称:江島大橋
- 通称:ベタ踏み坂
- 所在地:島根県松江市八束町江島〜鳥取県境港市渡町
- 全長:1,446.2メートル
- 最上部の高さ:約45メートル
- 勾配:島根県側6.1%、鳥取県側5.1%
- 車線:2車線
- 歩道:あり
- 特徴:日本一のPCラーメン橋として紹介されている
大根島観光協会の情報では、江島大橋は1997年度に着工し、2004年10月16日に開通。総事業費は228億円とされている。以前は船が通るたびに跳ね橋で通行止めになる不便があったが、江島大橋の完成によって交通の安定性が大きく改善された。{index=4}
ベタ踏み坂の場所と地図
江島大橋は、鳥取県と島根県の県境付近にある。観光の起点としては、鳥取側なら境港駅・米子鬼太郎空港、島根側なら松江市街地や大根島からアクセスしやすい。
しまね観光ナビによると、アクセスは米子鬼太郎空港から車で約10分、JR境港駅から車で約10分、米子道・米子ICから車で約35分、松江市内から車で約30分とされている。
地図
住所目安:島根県松江市八束町江島〜鳥取県境港市渡町
角度と斜度はどれくらい?本当に危険な坂なのか
ベタ踏み坂の最大勾配は、島根県側で6.1%、鳥取県側で5.1%。角度に直すと、島根県側が約3.5度、鳥取県側が約2.9度だ。
ここで勘違いしやすいのが、「6.1%」と「6.1度」は別物という点だ。道路の勾配6.1%とは、水平に100メートル進むと6.1メートル上がるという意味。角度としては約3.5度なので、写真で見るほどの絶壁ではない。
国土交通省のインフラツーリズム情報でも、江島大橋は6.1%の急勾配だが、橋の下を船舶が安全に航行できるようにするための構造であり、実際にはアクセルをベタ踏みしないと登れないわけではないと説明されている。
つまり、ベタ踏み坂の本質は「危険な激坂」ではない。正確には、望遠レンズと遠近感の圧縮効果によって、現実以上に急坂に見える橋だ。
なぜ壁のように見えるのか?正体は望遠レンズの圧縮効果
ベタ踏み坂がSNSで何度も話題になる理由は、現地で肉眼で見る印象と、写真で見る印象がかなり違うからだ。
JAL系の旅行メディア「SKYWARD+」は、江島大橋が急勾配に見える理由について、遠くから望遠レンズで撮影すると、手前の道路と奥の橋が圧縮されて重なり、坂の角度が極端に強調されると解説している。
この「圧縮効果」がポイントだ。スマホで近くから普通に撮ると、意外と普通の大きな橋に見える。ところが、橋から離れた場所で望遠レンズを使うと、道路が縦にぎゅっと圧縮され、車が壁を登っているように見える。
だから、現地で「思ったより普通じゃない?」と感じる人がいるのも自然だ。逆に言えば、写真であの迫力を出すには、撮影位置とレンズ選びが重要になる。
ベタ踏み坂の撮影スポットはどこ?
迫力ある「壁みたいなベタ踏み坂」を撮りたいなら、橋のすぐ近くではなく、少し離れた場所から狙う必要がある。
大根島観光協会は、大根島北西岸沿いにある「寿物産」付近から望遠レンズを使って撮ると、自動車が空に向かって駆け上がっていくような急勾配の江島大橋の写真になると紹介している。
SKYWARD+でも、断崖絶壁のような写真を撮るなら、江島大橋から松江方面側へ約3km離れた大根島の北西岸がおすすめとされている。撮影ポイントから橋までは距離があるため、望遠レンズの持参が推奨されている。
撮影のコツ
- 橋の正面方向から狙う
- できれば望遠レンズを使う
- スマホならズームを使いすぎると画質が荒れやすい
- 晴天の日は青空と橋のコントラストが出る
- 朝や夕方は光の角度で立体感が出やすい
- 路上駐車は避ける
ここは大事だが、撮影のために車道や路肩で無理をすると危ない。観光地化しているとはいえ、江島大橋は日常的に車が通る生活道路でもある。写真映えのために交通の邪魔をするのは、普通にアウトだ。
実際に車で走るとどう感じる?
車で走ると、確かに上り坂の存在感はある。だが、写真で見るような「ジェットコースター感」を期待しすぎると、少し肩透かしを食らうかもしれない。
理由は単純で、実際の勾配は最大6.1%だからだ。急坂ではあるが、一般的な車で普通に走れる範囲に収まっている。むしろ面白いのは、橋の頂上付近から見える景色だ。
しまね観光ナビは、鳥取県側から登って県境を越え、下りに差しかかる時に眼前へ広がる中海の風景を絶景として紹介している。巨大な橋を越えた瞬間に水辺の景色が開けるため、ドライブスポットとしての満足度は高い。
ただし、運転中に景色へ気を取られるのは危険だ。助手席や後部座席の人が楽しむくらいがちょうどいい。運転手は前を見たほうがいい。これは当たり前だが、観光地ではその当たり前が抜けやすい。
徒歩や自転車でも渡れる?
江島大橋には歩道があり、徒歩でも渡ることができる。しまね観光ナビでは、橋の展望スペースまでは歩いて約15分と案内されている。
橋の上からは中海、大根島、天気がよければ大山方面まで見える。車で一瞬で通過するより、徒歩や自転車のほうが橋の高さを体で感じやすい。
ただし、歩道を歩く場合も風には注意したい。江島大橋は水上に架かる橋なので、天候によっては体感風速が強くなる。境港管理組合は江島大橋の気象・道路情報を公開しており、データは10分ごとに自動更新される。気温、雨量、積雪、風向、風速などを確認できるため、冬場や荒天時は事前に見ておくほうが安全だ。
ベタ踏み坂の動画
実際の走行感を知りたいなら、動画で見るのが早い。写真では圧縮効果で急坂感が強調されるが、動画だと「思ったより普通に走れる橋」であることもわかる。
写真のインパクトと、実際に走った時の感覚。このギャップこそが、ベタ踏み坂の面白さだ。バズ画像だけで終わらず、現地に行くと「なるほど、これは撮り方込みで完成する観光スポットなんだな」と腑に落ちる。
最新の注意点:駐車場・交通情報・撮影マナー
ベタ踏み坂観光で気をつけたいのは、駐車場と撮影マナーだ。
SKYWARD+では、江島大橋には専用駐車場がないため路上駐車は厳禁とし、周辺店舗などを利用する場合もマナーとして買い物をして立ち寄るよう案内している。
また、鳥取県公式サイトは江島大橋の気象・道路情報について、気温、風、路面温度などを提供している境港管理組合のページを案内している。荒天時や冬季は、観光気分だけで突っ込まず、最新の道路情報を確認したほうがいい。
特に撮影目的で訪れる場合、次の点は守りたい。
- 路上駐車をしない
- 車道に出て撮影しない
- 私有地に無断で入らない
- 店舗駐車場を使う場合は店舗利用を前提にする
- 三脚を置く場所に注意する
- 風が強い日は橋上で無理に撮影しない
「写真を撮りたい」という欲が前に出ると、観光地はすぐ迷惑スポットになる。ベタ踏み坂は、生活道路でもあり、物流道路でもある。そこを忘れると、わかりみ深い絶景どころではなくなる。
周辺観光もセットで回るならここ
江島大橋だけを目的にすると、滞在時間は短くなりやすい。せっかく行くなら、周辺観光と組み合わせたほうが満足度は上がる。
水木しげるロード
鳥取県境港市側で外せないのが、水木しげるロード。公式サイトによると、境港駅から水木しげる記念館まで約800メートル続く妖怪の道で、妖怪ブロンズ像が並ぶ境港の代表的観光地だ。
ベタ踏み坂と水木しげるロードは、セットで回りやすい。橋で「現実のインフラの異様さ」を見て、そのあと妖怪の街へ行く流れは、ジャンルの振れ幅があって普通に強い。
由志園
島根県松江市八束町、大根島側で有名なのが由志園。公式サイトでは、牡丹と高麗人蔘の里として紹介され、1万坪の日本庭園で牡丹や花々を楽しめる施設とされている。
ベタ踏み坂の無骨なコンクリート感と、由志園の日本庭園の静けさはかなり対照的だ。写真映えだけでなく、旅のテンポを整える意味でも相性がいい。
美保関・美保神社
美保関方面も候補に入る。美保関公式観光ガイドでは、水木しげるロードから約15分で、美保神社や美保関灯台などの見どころがあるエリアとして紹介されている。
神話、港町、灯台、海の景色。このあたりを組み合わせると、単なる「坂を見に行く旅」ではなく、山陰の空気ごと味わうルートになる。
うなぎ処 山美世
大根島周辺で食事を入れるなら、うなぎ処 山美世も候補になる。公式サイトでは、小泉八雲が愛したうなぎにまつわる歴史を紹介しており、店舗は江島大橋や中海、大山を望むロケーションにある。
ベタ踏み坂を撮って、由志園を歩いて、うなぎを食べる。この流れは観光記事としても組み立てやすいし、実際の旅行プランとしても無理がない。
ベタ踏み坂は「期待外れ」なのか?
ベタ踏み坂について調べると、「写真ほど急じゃなかった」「現地で見ると普通だった」という感想も出てくる。
これは半分正しい。写真で見るような断崖絶壁感を肉眼でそのまま期待すると、たぶんズレる。あの迫力は、望遠レンズ、撮影位置、圧縮効果、車の配置、天候がそろって生まれる。
ただ、それを「詐欺」と見るのは浅い。むしろ、ベタ踏み坂はインフラそのものが観光コンテンツ化した珍しい例だ。
橋としては、船舶を通すために高く造られた実用インフラ。観光地としては、写真の撮り方によって非現実的なビジュアルになる絶景スポット。この二面性があるから、CMから時間が経っても話題が消えない。
つまり、ベタ踏み坂の楽しみ方はこうだ。
- 車で実際に渡って高さを体感する
- 橋上から中海と大山方面の景色を見る
- 離れた撮影スポットから望遠で狙う
- 周辺の大根島・境港観光と組み合わせる
この順番で楽しむと、かなり満足度が上がる。
まとめ:ベタ踏み坂は、写真のトリック込みで面白い
ベタ踏み坂こと江島大橋は、ただの急坂ではない。
鳥取県境港市と島根県松江市を結ぶ全長1,446.2メートルの巨大橋で、船舶の通行を確保するために約45メートルの高さを持つ。最大勾配は6.1%。写真では壁のように見えるが、実際には普通車で問題なく走れる道路橋だ。
それでも、ベタ踏み坂が面白いのは、写真で見た時の異様さと、現地で体験した時のリアルな橋のスケールが両方あるからだ。
「本当にこんな坂あるの?」と思わせる画像の強さ。行ってみると「なるほど、こう見えるのか」とわかる構造の面白さ。そして、周辺には水木しげるロード、由志園、美保関など、セットで回れる観光地も多い。
ベタ踏み坂は、単なる一発ネタの観光スポットではない。山陰ドライブの途中で立ち寄ると、ちょうどよく記憶に残る。写真映え、インフラの迫力、旅の話題性。この三つが揃っている。
だから今でも、江島大橋は「ちょっと見てみたい」を引き出す。派手なテーマパークではないが、道路がここまでキャラを持つ場所はそう多くない。
更新履歴:
2026年04月30日(木)追記更新


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