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2023年3月8日:初投稿
2026年6月18日(木):放送後情報・受賞歴・出演者の現状を追記し全面リライト
生理のおじさんとその娘 主演:原田泰造×脚本:吉田恵里香 キャスト・あらすじ・人物相関図
2023年3月24日(金)NHK総合 よる10:00~11:13(73分)放送
NHK総合の特集ドラマ「生理のおじさんとその娘」は、2023年3月24日に放送された単発ドラマである。「生理のおじさん」として有名人になった父親と、それを快く思わない娘の親子げんかと仲直りを描いた作品で、放送から3年が経った現在も、生理をテーマにしたドラマとして話題に上ることが多い。
年頃の娘にとって、父親が「生理のおじさん」と呼ばれることは恥ずかしい出来事だった。一方で父親も仕事としてやったことであり、娘を悲しませる意図はなかった。父親と娘の関係はもともと難しいものだが、この家族がどのように変化していくのかが本作の見どころだった。

みどころ
脚本を手がけたのは、よるドラ「恋せぬふたり」で向田邦子賞を受賞した吉田恵里香。主演は原田泰造が務めた。“生理に詳しすぎるおじさん”と“生理を語りたくないその娘”という設定を通し、2023年当時の「生理」をめぐる現状から「違う人同士が分かり合うこと」を描いた作品である。
生理のこと、ナプキンのこと、子宮とホルモンのこと。きちんと理解している人がどれほどいるかという問いかけが、本作の出発点になっている。「生理が来たことのない人に分かるわけがない」「どうせ分からないなら自分は知らなくていい」という双方の意識のずれは簡単には解消されない。それでも壁を低くしたり、壁に穴を開けたりすることはできるのではないかという視点から、本作は“生理のおじさん”として有名人になった男性とその娘の、ある炎上事件をきっかけとした親子げんかと仲直りの過程を描いた。
脚本の吉田恵里香は、生理について周囲と深く話したことがなかったという自身の経験を踏まえ、「生理について大っぴらに話してはいけない」という社会的な空気がいまだ残っていることに着目したとコメントしている。本作の主人公・光橋幸男は、生理の当事者ではないながらも「生理のおじさん」として活動することで、そうした空気を変えようとする人物として描かれた。
主演の原田泰造は、娘と息子を男手ひとつで育てるサラリーマンという役どころについて、子供を愛する親としての在り方と、生理に関する正しい知識を広める活動との間で生まれる葛藤を演じたとコメントしている。娘役の上坂樹里は、“生理のおじさんの娘”という設定に最初は戸惑ったものの、台本や制作陣との対話を通じて多くのことを学んだと述べ、素直になれず頑固な面もありながら家族思いな花という人物を、自身と重ねながら演じたいと語った。
演出を手がけた橋本万葉は、育児休暇中に日本のジェンダー・ギャップ指数が世界121位であることを知り、女性を応援するドラマを作ろうと考えたことが企画の出発点になったと述べている。自身の過去のドラマでも生理中の描写をしたことがなかった点に気づき、本作の企画を立ち上げたという。橋本は、現代人が生涯で経験する生理の回数は約450回にのぼるとし、その450回が常に恥ずかしく、痛く、憂鬱な時間になってしまうことへの問題意識から本作を制作したと説明している。
(出典:特集ドラマ「生理のおじさんとその娘」制作開始のお知らせ NHK https://www.nhk.jp/g/blog/ddh6qref3p2/)
あらすじ
主人公は、生理用品メーカーMESORAの広報マン・光橋幸男(ひかりばし・ゆきお)。高校生の娘・花と中学生の息子・嵐を育てるシングルファーザーである。婦人科系疾患で早逝した妻・楓に代わり、仕事と家事を一人で担ってきた幸男は、自社製品の記者会見で男性が生理用品に関わることへの理解を求めた発言がSNSで拡散され、「生理のおじさん」として世間に知られるようになった。
一躍SNSとお茶の間の人気者となった父親に、思春期の娘・花は複雑な思いを抱いていた。学校では「生理のおじさんの娘」とからかわれることもあり、花は父にいら立ちを募らせていく。生放送の情報番組「オビランチ」で幸男と共演するコメンテーター・北城うららも、幸男の言動に納得していなかった。
ある日、うららから「あなたは女性のことを全然分かっていない」と挑発された幸男は、思わず「僕は娘の生理周期も把握している」と発言してしまう。この発言はスタジオの空気を凍りつかせ、SNSを大きく炎上させた。幸男の会社にはクレームが相次ぎ、経営陣からは広報を辞めるよう告げられる事態に発展する。学校でも噂になった花は家出してしまい、幸男は激しく落ち込む。炎上を乗り切り、愛娘と仲直りできるのか、生理を巡る親子のすれ違いを二人がどう乗り越えるのかが本作の主軸となった。
最終的に、幸男はうららの手引きで「オビランチ」での謝罪を行い、花や息子・嵐を含めた家族や周囲の人物たちがラップを通じて本音をぶつけ合う場面を経て、親子は関係を修復する。花は外出の前に生理用品を自分で選ぶようになり、幸男は部下の橘正樹とともに「こんな時は婦人科に行こう!3つのルール」と題した啓発動画を配信し、広報活動を続けていくという結末が描かれた。
(出典:特集ドラマ「生理のおじさんとその娘」制作開始のお知らせ NHK https://www.nhk.jp/g/blog/ddh6qref3p2/、日本語版ウィキペディア「生理のおじさんとその娘」)
キャスト・登場人物相関図


「生理のおじさん」光橋幸男……原田泰造
生理用品メーカー・MESORAの広報マン。以前は同社でエンジニアとして製品開発を担当していた。生理への理解を求め必死に訴える動画がバズったことをきっかけに、「生理のおじさん」として知られるようになった。
語り……麻生久美子
光橋家の日常を、一家に対する独特な距離感で解説する語り手を務めた。
「生理のおじさん」の娘 光橋花……上坂樹里
幸男の娘。父親が「生理のおじさん」として人気を集めていることに不満を抱いている。同級生からは父親のことでからかわれたり、同情されたりする立場として描かれた。
花の弟 光橋嵐……齋藤潤
光橋家を盛り上げるムードメーカーの中学3年生。日常会話をラップにしようとする傾向があり、花からは煙たがられている。
「生理のおじさん」の部下 橘正樹……三山凌輝
幸男の頼れる部下。野球部出身の口調が抜けないキャラクターで、「生理のおじさん」として活動する幸男を実はリスペクトしている設定だった。SNSの扱いに強い人物として描かれた。
北城うらら……菊地凛子
婚活アドバイザーとして知られ、情報番組「オビランチ」にコメンテーターとして出演する人物。「生理をオープンに語ろう」とする幸男と真っ向からぶつかる役どころだった。
共演
堀部圭亮、山本未來、黒田大輔、まりあ、MANON、鷲尾真知子 ほか
(出典:特集ドラマ「生理のおじさんとその娘」制作開始のお知らせ NHK https://www.nhk.jp/g/blog/ddh6qref3p2/、日本語版ウィキペディア「生理のおじさんとその娘」)
特集ドラマ「生理のおじさんとその娘」 番組概要
【放送】2023年3月24日(金)NHK総合 よる10:00~11:13(73分)
【撮影期間】2023年1月~2月
【脚本】吉田恵里香(「恋せぬふたり」)
【音楽】macaroom
【制作統括】清水拓哉
【演出】橋本万葉
【プロデューサー】大越大士、石澤かおる
制作陣には「いだてん」「鎌倉殿の13人」「腐女子、うっかりゲイに告る。」「こもりびと」などを手がけたスタッフが参加していた。
(出典:特集ドラマ「生理のおじさんとその娘」制作開始のお知らせ NHK https://www.nhk.jp/g/blog/ddh6qref3p2/)
放送後の評価と受賞
「生理のおじさんとその娘」は、放送後に複数の賞を受賞している。第60回ギャラクシー賞では奨励賞を、東京ドラマアウォード2023では単発ドラマ部門優秀賞を受賞した。出演した上坂樹里は2023年10月の東京ドラマアウォード2023授賞式に出席し、本作が単発ドラマ部門の優秀賞を受賞したことについてコメントしている。
映像配信サイトFilmarksでは、放送から3年以上が経った現在も778件のレビューが寄せられており、平均評価は5点満点中3.9点となっている。デリケートな題材をラップというエンタメ要素に昇華させた構成や、原田泰造の演技を評価する声が多く見られる。一方で、生理そのものを詳しく説明するドラマではなかったため知識が増えるというより、話し合うきっかけになったという感想も寄せられている。
出演者・脚本家のその後
脚本を手がけた吉田恵里香は、本作の翌年にあたる2024年、NHK連続テレビ小説「虎に翼」の脚本を担当し、大きな話題を集めた。本作は吉田にとって本格的な朝ドラ脚本の代表作となっている。
花役の上坂樹里は、2026年前期のNHK連続テレビ小説「風、薫る」で見上愛とのダブル主演を務めることが発表されている。2410人が参加したオーディションを経て役を獲得し、明治時代に西洋式の看護訓練を受けた看護師の先駆者を演じる予定である。本作出演時はSeventeen専属モデルとしての活動が中心だったが、その後は女優としての出演作を重ねている。
橘正樹役の三山凌輝は、本作出演時はBE:FIRSTのメンバー(RYOKI)として活動していたが、2025年11月にBE:FIRSTから脱退したことが発表されている。同年8月には女優の趣里との結婚を発表し、9月に第一子の誕生を報告した。2026年からはソロアーティストとしての活動に加え、新会社を設立し実業家としても活動を始めている。
(出典:日本語版ウィキペディア「上坂樹里」「三山凌輝」「吉田恵里香」、avex management Web、日経クロストレンド)
文責:ライターズラボ編集部(2026年06月18日(木)08:02執筆)


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