わたくしは、春風亭柳昇といいまして、大きなことを言うようですが、今や春風亭柳昇と言えば、我が国では……、
わたし一人でございます。
あらすじ
サラリーマンのコンドウさんは同僚と間違えて課長の頭を冗談半分に叩くという失態をおかしてしまう。
課長はカンカン。
どうしたら機嫌が直るだろうと考えているところに同僚がアドバイスをする。
「課長の家に男の子の子供が生まれたから褒めに行けばいい。子供を褒められれば機嫌はすぐよくなるぞ」。
親切な同僚は「我々豚児と事代わり、課長のところは麒麟の子。
玉のようなお坊ちゃんでニコニコ笑っていらっしゃるのがどう見ても課長に瓜二つ・・・」
と歯の浮くような褒め言葉を教えてくれるがコンドウさんは覚えるのに四苦八苦。
なんとか丸暗記をして課長の家を訪問するが、自慢の新築住宅をけなしてしまったり、奥さんを女中さんに間違えたりと大騒ぎ。
やっと子供を褒めるだんになるが、生まれたばかりなのは人間の子ではなくペットの犬の子で……
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