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2016年2月:初投稿
2026年6月19日(金):最新情報に更新
トラの耳の裏にある白黒模様が子どもにやさしい理由
トラは黄色と黒の縞模様から「トラ柄」と呼ばれ、大きい個体では体長3メートル近くまで成長する、ネコ科最大の動物です。茂みに身を隠して狩りをするため、この縞模様になったと言われています。
トラの耳の裏は、体とは異なる模様になっています。黒地に白い斑点のこの模様は「虎耳状斑(こじじょうはん)」と呼ばれ、生まれて間もない子どもを守るための役割を持つとされています。

帝京科学大学生命環境学部教授の並木美砂子氏によると、生まれたばかりのトラの子どもは天敵に襲われないよう、常に親と一緒にいる必要があります。黄色と黒の縞模様は身を隠すには便利ですが、子どもが後ろから親を見失ってしまう危険もあります。そこで子どもが頼りにするのが、後ろからでも見える黒地に白の虎耳状斑です。体の一番高い位置にある耳は茂みでも隠れにくく、白色は夜間でも目立ちやすいため、子どもに「親と一緒にいる」という安心感を与える目印になっているといいます。

虎耳状斑はトラだけでなく、ライオンやヒョウなど野生のネコ科動物の多くに見られる模様です。一方、ペットとして飼育されているイエネコにはこの模様がありません。人間の保護下で暮らすようになり、子どもが親を見失う危険性が下がったことが一因と考えられています。
新潟市の横断歩道やバス停にスコップが置かれる「おもいやりのひとかき運動」

新潟県新潟市では、冬の間、横断歩道やバス停に除雪用のスコップが設置されます。この取り組みは「おもいやりのひとかき運動」と呼ばれ、平成7年(1995年)にスタートし、2026年で31年目を迎えています。
新潟県は積雪が多く、自宅前の雪かきは住民が行うのが一般的ですが、横断歩道やバス停など公共の場に積もった雪は通行の妨げになります。そこで信号機やバス停付近に設置されたスコップに「思いやりのひとかき運動、バスの乗降口・横断歩道取付部分の除雪に御協力お願いします」と書かれた札を添え、信号やバスを待つ人たちに、待ち時間を使った除雪への協力を呼びかけています。新潟市社会福祉協議会の五十嵐杉之氏(2016年放送時点)は、この運動を雪国ならではの思いやりの形として紹介していました。

この運動が始まったきっかけは、新潟市内のある会社員の男性です。「横断歩道にスコップがあれば、過ごしやすい街になる」と考えた男性が、新潟市の国道沿いに自費で購入したスコップを夜中に置いたのが最初だったといいます。

その後、地域の商店街や自治会などが協力する形で取り組みが広がりました。新潟市の発表によると、2026年度は市内531カ所への設置が予定されており、前年度から45カ所増えています。富山県や福井県など新潟県外でも、同様の取り組みが行われています。

多くのタクシーがフェンダーミラーを採用している理由
日本国内のタクシー車両数は、国土交通省の調査によると平成25年(2013年)3月末時点で約24万3千台でした。近年は乗務員不足などを背景に、車両数・乗務員数とも減少傾向が続いています。
一般的な乗用車はドアミラーを採用していますが、タクシーの多くは、ボンネット前方に設置するフェンダーミラーを使用しています。1983年にドアミラーの装備規制が解除されて以降、乗用車はドアミラーが主流になりましたが、タクシー業界ではフェンダーミラーが残り続けました。
飛鳥交通第5の村田祐也氏(2016年放送時点)によると、ドアミラーの場合、運転手がミラーを確認する際に首を大きく左右に振る必要があり、後部座席の乗客からは運転に自信がないように見えてしまうことがあります。前方にあるフェンダーミラーであれば、前を向いたまま確認できるため、乗客に不安を与えにくいといいます。また、助手席の乗客の荷物でミラーが隠れてしまう心配もありません。
トヨタが展開するタクシー専用車「JPN TAXI」も標準でフェンダーミラーを採用しており、乗客とのトラブル防止という観点からも、フェンダーミラーには一定の合理性があるとされています。近年はカメラモニタリングシステム(CMS)を採用する車両も登場していますが、2026年現在もフェンダーミラーはタクシーを象徴する装備として残っています。
ボールペンのキャップに小さな穴があいている理由

ボールペンは約130年前にアメリカで考案され、戦後、進駐軍を通じて日本に広まったとされています。昔からあるキャップ式のボールペンの多くには、キャップの先端に小さな穴が開いています。

日本文具新聞社の森井賢二氏(2016年放送時点)によると、子どもは好奇心からキャップなどの小さな部品を口に入れることがあり、誤って飲み込んでのどに詰まらせる危険があります。1990年前後、欧米でキャップを噛む大人の習慣を子どもが真似してしまい、誤飲事故が相次いだことが、穴のあるキャップが広まった一因とされています。

この安全対策は、現在ではISO11540(国際規格)やJIS S 6060(日本工業規格)として明文化されています。14歳までの子どもが使用する可能性のある筆記・マーキング用具のキャップについて、誤って飲み込んだ場合に窒息するリスクを軽減するための通気路の確保などを規定する内容です。今では、ボールペンだけでなく、マジックや鉛筆のキャップなど、さまざまな製品に同様の工夫が施されています。
壊れて直せないAIBOの飼い主に向けた「アイボ葬」という対応
ソニーは1999年、人工知能を備えた犬型のペットロボット「AIBO(アイボ)」を発売しました。本物の犬のような愛らしい動きが人気を呼び、モデルチェンジを重ねながら累計15万台を売り上げるヒット商品となりましたが、2006年に生産を終了し、2014年には公式の修理サポートも終了しました。これにより、動かなくなったAIBOを抱えるオーナーが全国に残ることになりました。
元ソニーの技術者だった乗松伸幸氏は、電化製品の修理を手がける株式会社ア・ファン(千葉県習志野市)を2011年に設立し、2010年代前半からこの旧型AIBOの修理を「愛慕(あいぼ)ドック」という名称で請け負っています。

ただし、部品の生産が終了しているため、修理ができないAIBOも存在します。同社では、修理が難しい個体から必要な部品を取り出し、別のAIBOに移植する手法を取っており、ドナーとなったAIBOの「お葬式」を行うようになりました。最初の合同葬は2015年1月、千葉県の日蓮宗光福寺で行われ、同寺の住職が10年以上にわたり、延べ900体近いAIBOを供養してきました。2025年12月の第14回アイボ葬からは、開催地が愛媛県松山市の雲門寺に変わっています。
AIBOはロボットですが、長年寄り添ってきたオーナーにとっては家族同然の存在です。部品としてばらす前に供養を行うことで、オーナーの心情に配慮する取り組みとして続けられています。なお、株式会社ア・ファンの修理実績は、2021年6月時点で延べ3000台を超えています。
なお、ソニーは2018年に新型の犬型ロボット「aibo」を発売しており、現在もソニーが直接販売・サポートを行っています。株式会社ア・ファンが修理を手がけているのは、2006年に生産終了した先代AIBOのみで、新型aiboとは別のモデルです。

[出典:2016年2月2日放送「優しい人なら解けるクイズ」]
文責:ライターズラボ編集部(2026年6月19日(金)10:57執筆)


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