男はつらいよ 第47作 拝啓車寅次郎様 あらすじ・キャスト・登場人物相関図

男はつらいよ

第47作 1994年(平成6年)12月23日公開


大学を卒業し、靴メーカーの営業マンとなった満男が、滋賀県長浜市に住む大学の先輩・川井信夫(山田雅人)から祭りに誘われる。休暇をとって、長浜にやってきた満男は、先輩の妹・菜穂(牧瀬里穂)と最悪の出会いをして、そうそうに揉めてしまう。

一方、寅さんは、琵琶湖畔で撮影旅行をしている主婦・典子(かたせ梨乃)と出会う。
典子がアクシデントで怪我をしてしまったこともあって、同じ宿に泊まる。そこで典子から冷えきった夫婦の話を聞かされた寅さんは、彼女に同情するが……

キャスト・登場人物

  • 車寅次郎:渥美清(66)
  • 諏訪さくら:倍賞千恵子(53)
  • 諏訪博:前田吟(50)
  • 諏訪満男:吉岡秀隆(24)
  • 車竜造:下條正巳(79)
  • 車つね:三崎千恵子(74)
  • タコ社長:太宰久雄(71)
  • 源公:佐藤蛾次郎(50)

  • 満男の会社の専務:すまけい(59)
  • 宿の従業員:神戸浩(31)
  • 印刷工場職員:マキノ佐代子(36)
  • 川井菜穂:牧瀬里穂(23)
    満男の大学の先輩・川井信夫の妹。父(河原崎長一郎)が局長をつとめる、郵便局に勤務している。兄の命令で、満男を長浜の名所を案内するが、昼寝をしていた寝顔を満男に見られたこともあり、その態度は冷たい。勝ち気な女の子。
  • 歌手・小林さちこ:小林幸子(41)
    新潟県上越市のレコード店めぐりをしている時、郵便局で寅さんと言葉をかわす。下積みが長く、売れない時代が続いたが、ついにヒット曲に恵まれ、寅さんと長崎県雲仙市で再会を果たす。

マドンナ:宮典子/かたせ梨乃(当時37歳)

鎌倉在住の主婦。パートをしながら貯めたお金で、年一回、趣味のカメラを持って撮影旅行に出かけるのが何よりの楽しみ。夫(平泉成:当時50歳)との間は倦怠期を迎えている。琵琶湖のほとりで、寅さんと出会い、ひとときを過ごす。

大学在学中にCMでデビュー、グラビア、ドラマ、映画などで活躍。映画『極道の妻たち』(86年)、『吉原炎上』(87年)、『肉体の門』(88年)、『陽炎』(91年)といった作品で、圧倒的な存在感を見せている。

あらすじ(ネタバレ注意)

寅さんは旅先で売れない歌手・三沢(小林幸子)に会い、顔相から必ず売れるという。
久々に柴又に帰ったその晩、満男の話題で盛り上がる。

満男は大学を卒業後、仕方なく入社した靴会社の営業の仕事に嫌気が差し、家族に愚痴をもらしていた。

それを聞いた寅さんは「物を売るってことは、こういうことなんだ」と鉛筆の売り方を自身の職業体験と幼少期の思い出話を交えて実演してみせて家族皆がその話に引き込まれ満男自身が、鉛筆の代金を寅さんに渡すぐらい話に感服させられる。

ある日、満男の大学の先輩で今は長浜で家業を継いでいるという川井信夫(山田雅人)から葉書が届き、実家の長浜市の祭りを観に来ないかと誘われる。

川井の実家に赴いた満男は郵便局に勤める川井の妹の菜穂(牧瀬里穂)と出会う。
町を親切に案内してくれる菜穂に満男は好意を寄せ始める。

一方、寅さんは琵琶湖のほとりにたたずむ一人の女性、宮典子(かたせ梨乃)を見つける。カメラを車に積み、撮影旅行をしていたのだ。

寅が立ち去ろうとしたとき、典子は岩の上でつまずき倒れ、寅が接骨院に連れて行く。
症状もよくなり寅とすっかり打ち解けた典子は長浜のお祭りを寅と見に行くことになったが、突然、夫(平泉成)が典子を連れ帰ってしまう。
しかし、寅さんは何も言わずに送り出す。

祭りを菜穂と一緒に見学している満男は菜穂に「今付き合っている人いるの?」とほのかな恋心を胸に勇気を出して聞いてみるが、菜穂も戸惑いを隠せずに明確に返答しないでいた時に、偶然居合わせた寅さんが突如満男の後方から

「彼氏がいてもいなくてもいいじゃねぇか、そいつと勝負をすればいい」という趣旨の心強い助言をする。寅さんは菜穂にも「こいつをよろしく頼むよ」とだけ告げ祭り会場を後にする。

寅さんは若いカップルに無粋なオジサンがいたら邪魔だとの配慮で名前も告げなかったが、満男は当然、心から尊敬する伯父の寅さんを追いかけるが人の多さに見失ってしまう。

その晩信夫から菜穂との結婚話を持ちかけられ満男は困惑する。
満男が柴又に帰った後、菜穂は無断で結婚話を進められていたことを聞いて激怒してしまう。

数日後、上京してきた信夫は浅草でそのことで満男に会う。
そして、菜穂は「満男を嫌いだ」と言っていると言葉少なに去って行く。

一方、くるまやには典子が訪ねて来る。しかし、寅さんは旅から帰ってきていない。そのため、さくらともあいさつ程度で別れるしかないのであった。

そして、寅が柴又に帰ってきた。さくらから典子が寅を訪ねてきたことを知ると、それを聞くや、博の会社の車で満男と共に鎌倉の彼女の家を訪れる。

娘と幸せそうに微笑んでいる典子を遠目に見て、「これで俺の気は済んだ」とつぶやき、気持ちの整理がついたと、この恋に終止符を打ち、江の電で去っていく。

正月、菜穂が柴又の江戸川にやって来て満男と再会。
寅さんは仕事先の雲仙で三沢と再会。寅の人相見のおかげで売れるようになったと喜ぶ。

ロケ地

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