『博士と彼女のセオリー』ホーキング博士の映画ネタバレあらすじ

映画

Hawking

2015年3月13日より公開中

ノストラダムスの大予言を超えたホーキング博士の超予言

人類滅亡をもたらす恐怖の大王は、人工知能のことだった!

われわれがすでに手にしている原始的な人工知能は、極めて有用であることが明らかになっている。だが、完全な人工知能の開発は人類の終わりをもたらす可能性がある。ひとたび人類が人工知能を開発してしまえば、それは自立し、加速度的に自らを再設計していくだろう

先頃、人工知能の関する衝撃的な警告で話題になりました。
アインシュタイン博士の相対性理論という言葉は知っていても理論を理解出来る人は少ないように、ホーキング博士のことをよく知らなくてもビッグバンという言葉は誰もが知っています。
そんな天才理論物理学者スティーブン・ホーキング博士は、数多くの研究で現代科学に大きな影響を与えてきました。
一方で、難病ALSと闘いながら日夜研究に捧げた博士のとてつもない苦難の日々はあまり知られていません。
一時は、生命維持装置に繋がれた瀕死の博士を前に、医師が奥さんに安楽死の提案をするなど、凄絶な闘いがありました。
奥さんはその提案を断固拒否しました。
医師からも見放されるほどの難病を陰で献身的に支えてきたジェーンさん。
その元奥さんの手記をもとに映画化されたのがこの作品です。

ホーキング博士と妻ジェーン・ホーキングの、誰も知らなかった秘匿のラブストーリー予告編
原題:The Theory of Everything(セオリーオブエブリシング)

ネタバレあらすじ・感想

物理学の天才として将来を期待される青年スティーブン・ホーキングは、ケンブリッジ大学在学中、詩を学ぶ女性ジェーンと出会い、恋に落ちますが、直後にALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し、余命2年の宣告を受けてしまいます。
それでもジェーンはスティーブンと共に生きることを決め、2人は力を合わせて難病に立ち向かっていきます。

結婚後、ジェーンは2人の子どもを出産します。1974年にスティーブンは、「ブラックホールの消滅」を提唱したホーキング放射の理論を発表して科学雑誌ネイチャーの表紙を飾り時の人となりました。

そんな中、子育てと夫の介護に追われるジェーンは心身共に疲れていました。
そんなジェーンに、母ベリルは気分転換のために教会の聖歌隊に入ることを勧めます。

そこで、聖歌隊の指揮者だったジョナサンに出会い、長男のロバートにピアノを教えるため、ホーキング家にジョナサンが出入りするようになります。

ジョナサンは、スティーブンの介護の大変さを知り、介護を手伝うことを申し出ます。
そんな中、ジェーンが3人目を妊娠、周囲の人々はジョナサンが父親では?と疑い、ジョナサンはホーキング家から距離を置こうとしますが、スティーブンは、ジェーンには君が必要だと彼を引き留めます。

この時スティーブンは、ジェーンとジョナサンが互いに惹かれあっていることを知っていたのです……

生きている人物の映画は、実生活を知ってしまうと「感動が半減」ということになりがちですね。
映画のテーマは、スティーブンとジェーンのラブ・ストーリーなのですが、結果的に2人は離婚しました。

スティーブンは「富と名声を得てから2人は変わってしまった」という説明をしていますが、本当の理由は何なのか?

スティーブンは無神論者でジェーンは有神論者という宗教的な不一致という見方もあったり。
個人的な見解ですが、自分の介護に追われる妻に対し、負い目を感じていたスティーブンは、ジョナサンと妻が惹かれあうのを知り、「却ってホッとした」のではないかと思うのです。自分と出会うことによって、結婚生活イコール介護の生活になってしまった妻に対する罪滅ぼしが、自分が身を引くという決断に至らしめたのではないかと。

美しく言えば、「愛するからこそ、愛する人の幸せを願う」みたいな。
本当のことを知らないからこそ、そういう「美しい理由」であってほしいなあと願いたい。
(S.A.)

キャスト

エディ・レッドメイン:スティーブン・ホーキング150219_001[出典:prcm.jp]

フェリシティ・ジョーンズ:ジェーン・ワイルド・ホーキング(妻)150219_002[出典:www.elle.co.jp]

マキシン・ピーク:エレイン・マッソン(スティーブンの2番目の妻)150219_003[出典:www.drillspin.com]

チャーリー・コックス:ジョナサン・ジョーンズ(ジェーンの2番目の夫)150219_004[出典:www.drillspin.com]

エミリー・ワトソン:ベリル・ワイルド(ジェーンの母親)150219_005[出典:eiga.com]

ガイ・オリヴァー=ワッツ:ジョージ・ワイルド(ジェーンの父親)150219_006[出典:www.guyoliverwatts.com]

サイモン・マクバーニー:フランク・ホーキング(スティーブンの父親)150219_007[出典:cinematch.jp]

アビゲイル・クラッテンデン:イソベル・ホーキング(スティーブンの母親)150219_008[出典:www.drillspin.com]

シャーロット・ホープ:フィリパ・ホーキング(スティーブンの妹)
ルーシー・チャペル:メアリー・ホーキング(スティーブンの妹)
デヴィッド・シューリス:デニス・シャーマ
エンゾ・シレンティ:キップ・ソーン
ゲオルグ・ニコロフ:アイザック・カラトニコフ
アリス・オル=エウィング:ダイアナ・キング(バシル・キングの妹でスティーブンの友人)
ハリー・ロイド:ブライアン

監督 ジェームズ・マーシュ
脚本 アンソニー・マッカーテン
原作 ジェーン・ホーキング

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