【マッドフラッド】私たちには隠されている歴史の真実・第五回~月の正体とは?地球の本当の姿?水瓶座の秘密が明らかに~【トリビア雑学・豆知識】

雑学・豆知識
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フラットアーサーの主張に対する反論と肯定・補強

総論

この動画は、フラットアース説を基盤とし、そこにマッドフラッド陰謀論、独自の天文学解釈、月の正体に関する奇抜な説、歴史改ざん説などを織り交ぜた、非常に広範かつ複雑な主張を展開しています。科学的に確立された事実や観測結果とは大きく異なる点が多く、論理の飛躍や証拠に基づかない断定が散見されます。

しかし、一部には既存の知識や歴史的事実の断片を(誤った形で)参照している箇所や、一般の人々が抱きうる素朴な疑問を刺激するような点も含まれています。

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各論

(A) 地球の形状と構造、太陽と月の運行について

  • (01:06) 主張:「私たちは平らな平地に住んでいます私たちのテラリウムは電磁気を持っていて水のエーテルの海に囲まれています」「私たちの平らな世界の上を旅している太陽と月は同心上のスパイラルを描き移動していてそこには5つの主要な井戸があります」
    • 反論:
      • 地球球体説の証拠: 地球が球体であることは、衛星写真、異なる場所での星の見え方、月食の際に月に映る地球の影の形、長距離航海・航空における最短経路、GPSの機能原理など、無数の科学的証拠によって裏付けられています。「テラリウム」「水のエーテル」といった概念は科学的根拠がありません。
      • 太陽と月の運行: 太陽と月が地球の上空を同心円状に回るモデルでは、世界各地で見られる昼夜の長さの変化、季節の変化、日食・月食の精密な予測、南極や北極での白夜・極夜といった現象を合理的に説明できません。地球の自転と公転、そして月の公転(いずれもほぼ球体としての運動)によって、これらの現象は一貫して説明可能です。
      • 「井戸」: 北極圏、回帰線、赤道などを「井戸」と表現していますが、これらは地球の自転軸の傾きと太陽との位置関係によって定義される緯度線であり、物理的な「井戸」ではありません。
    • 肯定できる点/補強:
      • 古代において、人々が日常的な感覚から大地が平らだと感じていたことは自然なことです。また、天体の運行を説明するために様々なモデルが考案された歴史があります。
      • 回帰線(蟹座・山羊座)、赤道、極圏といった概念自体は、球体地球モデルにおいても地理学的に重要な意味を持ちます。これらは太陽光の入射角や日照時間と密接に関連し、気候帯を分ける基準となります。
  • (02:11) 主張:太陽の軌道が赤道から回帰線へ移動し、季節が変わる。
    • 反論: フラットアースモデルで太陽が小さな円盤として上空を周回する場合、どのようにして南半球と北半球で同時に異なる季節が生じるのか、太陽高度の変化や日照時間の変化を物理的にどう説明するのかが不明確です。球体モデルでは、地軸が23.4度傾いたまま太陽の周りを公転することで、太陽光の当たる角度が変わり、季節が生じます。
    • 肯定できる点/補強:
      • 太陽の見かけの経路が季節によって変化し、夏至に最も北寄り(北半球の場合)、冬至に最も南寄りになるという観察事実は正しいです。春分・秋分には太陽が真東から昇り真西に沈み、赤道上では正午に天頂に来るというのも事実です。
      • 「回帰線(Tropic)」の語源が「折り返し点」を意味するというのはその通りです。

(B) 星座、歳差運動、時代の区分について

  • (04:18) 主張:祖先は天文時計を作り、星々は天空の水の中を移動する。ゾディアック(黄道十二星座)は30度ずつ12のアーチに分割される。
    • 反論:
      • 「天空の水」という表現は詩的・神話的なものであり、科学的な宇宙空間の理解とは異なります。宇宙空間は真空に近い状態です。
      • 星々が1時間に15度ずつ動くように見えるのは、地球の自転による見かけの動きです。
    • 肯定できる点/補強:
      • 古代文明が高度な天文知識を持ち、天体の運行を観測して暦や時計(天文時計)を作成したことは歴史的事実です。
      • 黄道(太陽の見かけの通り道)を12の星座(黄道十二星座)で分割し、それぞれに約30度の領域を割り当てるという考え方は古代バビロニアに始まり、西洋占星術などで用いられています。
  • (06:27) 主張:星々は固定されているが、72年ごとに円そのものが1度動く(歳差運動)。一つのアーチ(星座)を通過するのに2160年かかり、これを「エイジ(時代)」と呼ぶ。
    • 反論: 歳差運動の周期や影響の解釈が独自です。
    • 肯定できる点/補強:
      • 歳差運動の事実: 地球の自転軸が、公転面に対して傾いたまま、コマの首振り運動のようにゆっくりと円を描く現象(歳差運動)は天文学的に確認されています。この周期は約25,800年で、春分点が黄道上を1周します。
      • 1度/72年: 25800年 ÷ 360度 ≒ 71.6年/度 であり、「72年に1度」という数値はこれに近いものです。
      • 「エイジ」の概念: 歳差運動により春分点が黄道十二星座のどの位置にあるかで「牡羊座の時代」「魚座の時代」「水瓶座の時代」といった区分をする考え方は、占星術や一部のニューエイジ思想で見られます。1つの星座を通過するのに約2160年(25800年 ÷ 12)かかるという計算もその文脈では一般的です。
  • (07:31) 主張:蟹座と山羊座の回帰線と名付けられたのは、紀元前に太陽が夏至・冬至にそれらの星座にあったから。しかし歳差運動でズレたのに名称が更新されていないのはおかしい。現代の地図も古い情報を載せている。
    • 反論:
      • 歴史的経緯と慣習: 回帰線の名称が古代の星座の位置に基づいているのは事実ですが、名称が更新されないのは「陰謀」や「詐欺」ではなく、歴史的な慣習や、一度定着した用語を変更することの煩雑さ、あるいは基準点としての役割を重視するためです。例えば、春分点は現在うお座にありますが、占星術では依然として「牡羊座の第一点」と呼ぶことがあります。これは天文学的な基準点としての歴史的名称です。
      • ナビゲーションへの影響: 航海士が天測航法で用いるのは、実際の星の位置(星図や天測暦で正確に示される)であり、回帰線の「名称」が古いからといって航法が不可能になるわけではありません。GPSなどの現代技術はさらに高精度です。
    • 肯定できる点/補強:
      • 歳差運動によるズレ: 紀元前(約2000年以上前)には、夏至点はふたご座からかに座へ、冬至点はいて座からやぎ座へと移動する過渡期にありました。したがって、当時それらの星座に太陽があったというのは、大まかには正しい指摘です。そして、歳差運動によって現在では夏至点はふたご座(さらに以前はおうし座)、冬至点はいて座にあります。
      • 疑問の自然さ: なぜ古い名称が使われ続けるのか、という疑問自体は自然なものです。これに対して、上記の歴史的経緯や慣習を説明することが科学的な応答となります。

(C) 地図の信憑性と隠された歴史について

  • (10:42) 主張:すべての地図(メルカトル図法、Google Earth含む)は詐欺の道具。魚座の時代の正しい地図は隠されている。古い地図は数千年前のもののコピーかフェイクで、グレートリセットの一環。
    • 反論:
      • 地図の投影法: メルカトル図法などの地図投影法は、球体である地球を平面に表現するための数学的な手法です。それぞれ特定の目的(例:メルカトル図法は航海で角度を正しく示す)に優れていますが、面積や距離に歪みが生じることは避けられません。これは「詐欺」ではなく、投影法の特性です。
      • Google Earth: Google Earthは膨大な衛星写真、航空写真、地形データ、測量データに基づいて構築されており、地球の姿を非常に高い精度で再現しています。
      • 「魚座の時代の地図」: この主張の前提(回帰線の名称が現在の星座に合わせて更新されるべきで、それがされていないのは陰謀)が誤っています。
      • グレートリセット/マッドフラッド: これらは科学的根拠の薄い陰謀論です。古い地図には当時の知識の限界や誤りが含まれることはありますが、全てが意図的な偽造であると断じるのは無理があります。シュペルボレーオスはギリシャ神話に登場する伝説の地です。
    • 肯定できる点/補強:
      • 地図の限界: どのような平面地図も、球体を歪みなく表現することは不可能です。この点を指摘すること自体は正しいですが、それが「詐欺」を意味するわけではありません。
      • 歴史解釈の多様性: 歴史の解釈は新たな発見や研究によって変化しうること、また、特定の意図によって歴史が語られることがある点は認識しておくべきです。しかし、それは科学的・学術的な検証を経て行われるべきです。

(D) 月の正体について

  • (25:44) 主張:月は鏡であり、その表面には地球の陸地(未知の大陸レムリア等も含む)が映っている。これが本当のフラットアースの地図。
    • 反論:
      • 月の物理的実体: 月は地球の衛星であり、岩石質の天体です。アポロ計画などで持ち帰られた月の石や、月震の観測などから内部構造も研究されています。
      • 月の模様の成因: 月の表面に見える模様(海と呼ばれる暗い部分やクレーター)は、過去の火山活動や無数の隕石衝突によって形成されたものです。これらが地球の陸地の正確な鏡像であるという主張は、実際の月の模様と地球の地理を比較すれば、形状や配置が大きく異なるため成り立ちません。
      • レムリア: レムリア大陸は19世紀に生物地理学的な仮説として提唱されましたが、プレートテクトニクス理論の確立により否定されています。
    • 肯定できる点/補強:
      • パレイドリア現象: 人間の脳は、ランダムな模様の中に意味のある形(顔や動物など)を見出そうとする傾向があり、これをパレイドリア現象と呼びます。月の模様が何かの形に見えることはありますが、それが客観的な地図情報であるとは言えません。
  • (33:35) 主張:月はプラズマであり、半透明で向こう側の星が見える。月光は太陽光の反射ではなく、熱がない。R・フォスター教授は月への着陸は不可能だと述べた。
    • 反論:
      • 月面着陸の事実: 人類は実際に月面に着陸し、活動しています。月がプラズマであれば、明確な輪郭を保つことや、宇宙飛行士が着陸することは不可能です。
      • 月の半透明説: 月の向こうに星が見えるという現象は、通常観測されません。もしそのような報告があるなら、大気の屈折、カメラのレンズフレア、あるいは単なる誤認や画像の加工である可能性が高いです。
      • 月光の性質: 月光は太陽光が月の表面で反射したものです。月光に熱を感じにくいのは、反射率が低い(平均アルベドは約0.12で、アスファルト程度)ため、太陽光に比べてエネルギーが大幅に減衰しているからです。しかし、精密な測定器を用いれば熱を検出できます。
      • フォスター教授の説: R・フォスター教授の「月はプラズマ」説は、科学界では支持されていません。
    • 肯定できる点/補強:
      • 三日月: 三日月の時に、太陽と月の位置関係から地球の影が月を覆っているわけではない、という指摘は正しいです(月食とは異なります)。三日月の暗い部分がうっすらと見えるのは「地球照」という現象で、地球で反射した太陽光が月を照らしているためです。
  • (45:36) 主張:月は、地球中心の渦から放たれるX線のようなビームが、結晶構造の天空で反射し、電離層でプラズマ現象として具現化したもの。クリプトンガスが関与。
    • 反論: この月の生成メカニズムは、既知の物理法則や天文学的観測とは全く整合性がありません。X線が広大な宇宙空間で都合よく反射・収束してプラズマを形成する物理プロセスは説明されていません。
    • 肯定できる点/補強:
      • 電離層とプラズマ: 地球の電離層では、太陽からの紫外線やX線によって大気分子が電離し、プラズマ状態になっています。オーロラも電離層で起こるプラズマ発光現象です。しかし、これが月そのものを形成するという話には繋がりません。
      • クリプトン: クリプトンは希ガスの一つで、放電管に用いると特有の色で発光しますが、月との関連性は不明です。
  • (53:02) 主張:月の表面のイメージは、過去のある時点の地球の姿を捉えたX線写真のようなもの。銀と月の錬金術的関連も示唆。
    • 反論: 月の模様がX線写真であるという科学的根拠はありません。錬金術における象徴的な関連付けを、物理現象と混同しています。
    • 肯定できる点/補強:
      • 写真技術と銀: 伝統的な写真フィルム(銀塩写真)では、ハロゲン化銀が感光材として用いられてきた歴史は事実です。
  • (1:00:33) 主張:月のイメージは、世界の土地のアウトラインと、ドーム状の天空の頂点の両方を合成して映し出している。ティコクレーターはドームの頂点。
    • 反論: これは月のクレーターの形態(特に光条を持つティコなど)を独自に解釈したもので、視覚的なこじつけの域を出ません。
    • 肯定できる点/補強: なし。

(E) 地球の中心、エネルギー、トゥーレ協会、ブラックサンについて

  • (39:03) 主張:鉤十字は渦の象徴。トゥーレ協会はアーリア人の優位性や地球空洞説、ブラックサン(地球中心のエネルギー体)を信じていた。バード少将も地球内部の空間を示唆。
    • 反論:
      • 鉤十字: 鉤十字(スワスティカ)は古代から様々な文化で見られる幸運のシンボルなどでしたが、ナチス・ドイツが使用したことで負のイメージが強くなりました。渦と結びつけるのは一つの解釈です。
      • トゥーレ協会: トゥーレ協会は20世紀初頭のドイツに実在したオカルト的・民族主義的団体で、アーリア神話や反ユダヤ主義と結びついていました。彼らが地球空洞説やブラックサンといった概念を持っていたことは、オカルト史の中で語られています。
      • 地球空洞説: 地震波の解析などから、地球は中心に核(内核・外核)、その周りにマントル、地殻という層構造を持つことが分かっており、巨大な空洞は存在しません。
      • バード少将: リチャード・バード少将の南極探検に関する逸話は、地球空洞説の支持者によってしばしば引用されますが、彼自身が地球空洞説を公に支持した明確な証拠はありません。
    • 肯定できる点/補強:
      • オカルト思想の存在: トゥーレ協会のようなオカルト的・神秘主義的な思想を持つ団体が歴史上存在し、独自の宇宙観やエネルギー観を持っていたことは事実です。
      • 地球内部のエネルギー: 地球内部には放射性元素の崩壊熱や、惑星形成時の熱が残っており、これが地熱やマントル対流、地球磁場の源の一つとなっています。この「エネルギー」の存在自体は科学的に認められています。
  • (43:24) 主張:地球の核は、球体説で言われる鉄のコアではなく、ブラックサンである。
    • 反論: 上述の通り、地球の核は鉄とニッケルを主成分とする高温高圧の領域であり、その存在は科学的に強く支持されています。「ブラックサン」はオカルト的な概念です。
    • 肯定できる点/補強:
      • 地球の内部に何らかの強力なエネルギー源が存在するという直観は、ある意味で正しいです。ただし、その正体は科学的に説明されています。

(F) 磁極の移動、氷の壁、気候変動について

  • (1:11:18) 主張:プラハの天文時計の文字盤の歪みは、フラットアースの巨大な土地と関連。磁極(磁北)は移動しており、ブラックサン(中央のコア)の周りの流動的な部分が原因。
    • 反論:
      • 天文時計の文字盤: プラハの天文時計の文字盤のデザインは、天動説に基づいた宇宙観や、特定の投影法(例えばステレオ投影)を反映した結果と考えられます。これをフラットアースの隠された地形と結びつけるのは飛躍です。
      • 磁北の移動: 地球の磁北極が実際に年々移動していることは観測事実です。これは地球の外核(液体の鉄・ニッケル)の対流によって地球磁場が生成・維持される「ダイナモ理論」で説明されます。この流動性が磁極の移動や、過去には磁場の逆転も引き起こしたと考えられています。
    • 肯定できる点/補強:
      • 磁北の移動の事実: 磁北が固定されておらず、移動するという指摘は正しいです。
      • 地球内部の流動性: 地球磁場の源が地球内部の流動的な物質(液体金属の外核)にあるという点も、科学的理解と一致します(ただし、ブラックサン説とは異なります)。
  • (1:23:06) 主張:ブラックサンのシンボルが示すように、磁極は2160年で30度ずつ移動し、グレートイヤー(約25920年)で一周する。これが本当の気候変動の原因。
    • 反論: 磁極の移動と歳差運動(グレートイヤー)をこのように直接結びつけ、気候変動の主因とする説は科学的根拠がありません。気候変動には、太陽活動の変動、地球の軌道要素の変化(ミランコビッチサイクル)、火山活動、そして近年では人間活動による温室効果ガスの増加など、様々な要因が関与しています。
    • 肯定できる点/補強:
      • グレートイヤーの概念: 歳差運動の一周期(約25,800年)をグレートイヤーと呼ぶことはあります。
      • 地球システムの変動: 地球の気候システムが長期的に変動することは事実です。
  • (1:28:31) 主張:南極は大陸ではなく、氷の壁。この壁は磁極移動に伴い常に新たに凍っていく。彼らが恐れる氷の溶解は自然現象。
    • 反論:
      • 南極大陸の存在: 南極は氷床に覆われた広大な大陸です。その下には岩盤があり、山脈や湖も存在します。これは地震波探査、氷床コア掘削、衛星観測などで確認されています。
      • 「氷の壁」: フラットアースモデルにおける「地球の果て」を説明するための概念であり、科学的なものではありません。
      • 気候変動と氷床融解: 現在進行している南極やグリーンランドの氷床融解は、地球温暖化による気温上昇が主な原因であり、自然のサイクルだけでは説明できない急激な変化です。これは海面上昇など深刻な影響をもたらします。
    • 肯定できる点/補強:
      • 地球の気候変動史: 地球の歴史上、氷期と間氷期を繰り返すなど、気候は大きく変動してきました。
      • 極地の重要性: 極地の氷床は地球の気候システムにおいて重要な役割を果たしており、その変動は地球全体に影響を与えます。

(G) その他

  • (1:33:55) 主張:ラテン十字や三日月は、我々が生きる磁場ポケットや神の時計の自然な表現。本当の極は渦の真上。
    • 反論: シンボルの独自解釈であり、科学的根拠はありません。
    • 肯定できる点/補強: 古代から様々なシンボルが宇宙観や宗教観と結びつけて用いられてきた歴史があります。
  • (1:40:20) 主張:歴史のタイムラインは嘘。マトリックスが崩壊し、水瓶座の時代が始まる。
    • 反論: 陰謀論的な歴史観と、占星術的な「時代」の概念を組み合わせた主張です。
    • 肯定できる点/補強:
      • 歴史認識の更新: 歴史研究は常に進行しており、新たな発見や視点によって従来の歴史像が更新されることはあります。
      • 社会変革への希求: 時代が大きく変わろうとしているという感覚や、既存のシステムへの不信感は、社会不安の表れとして理解できる側面もあります。

総括としての反論

提示された主張の根幹にあるフラットアースモデル、およびそれに関連する天体運行、月の正体、地球物理学的主張は、現代科学によって確立された膨大な観測事実、実験結果、物理法則と矛盾します。多くの主張は、科学的証拠に基づかず、既存の知識の誤解断片的な情報の独自解釈、陰謀論によって構築されています。

特に、

  • 地球が球体である直接的・間接的な証拠の無視。
  • 太陽、月、星の運行に関する物理法則に基づかない説明。
  • 月の組成や表面形状に関する非科学的な説。
  • 地図や歴史に関する根拠のない陰謀論。
    これらは論理的に破綻しているか、証拠不十分です。

総括としての肯定できる点・補強できる論理

一方で、この主張の中には、以下のような点で肯定できる、あるいは人々の疑問や関心を捉える要素が含まれています。

  1. 歴史的名称や慣習への疑問: 回帰線の名称が古代の星座に基づいたままであることなど、歴史的経緯を持つ事柄に対して「なぜそのままなのか?」という素朴な疑問を提示する点は、思考のきっかけとなり得ます。これに対し、陰謀論ではなく、歴史的背景や実用上の理由を説明することで、より建設的な理解に繋げることができます。
  2. 歳差運動や「時代」の概念: 歳差運動という天文学的事実や、それに基づく占星術的な「時代」の区分(魚座の時代、水瓶座の時代など)に言及している点は、特定の文化や思想体系に触れるものです。これらは科学とは異なりますが、文化的現象としては存在します。
  3. 既成概念への懐疑: 既存の権威や常識とされているものに対して、鵜呑みにせず疑問を持つ姿勢自体は、批判的思考の第一歩とも言えます。ただし、その懐疑が根拠のない陰謀論や非科学的な結論に短絡しないよう、論理的思考と証拠に基づいた検証が不可欠です。
  4. シンボルの解釈: 鉤十字、十字架、三日月といったシンボルが持つ多義性や歴史的背景に触れている点は、文化や歴史への関心を喚起するかもしれません。

結論として、このフラットアーサーの主張は、科学的・論理的な観点からは支持できません。しかし、人々が抱く素朴な疑問や、歴史・文化に対する関心、既存の枠組みへの不信感といった感情に訴えかける側面も持っていると言えるでしょう。

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