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2026年05月21日(木):スティーブン・ジェイ・ラッセルの年齢と現在情報を更新。4度の脱獄の経緯、映画化情報、判決情報を整理。
アメリカ脱獄王の真実 IQ160 4度の脱獄 奇想天外な脱獄の手口とは!?
スティーブン・ジェイ・ラッセル Steven Jay Russell
スティーブン・ジェイ・ラッセルは、アメリカの詐欺師であり、複数回の脱獄で知られる人物です。1957年12月31日生まれで、2026年時点では68歳です。
日本では、2015年8月12日放送の「ザ!世界仰天ニュース」で「脱獄王」として紹介されました。番組ではIQ160、4度の脱獄に成功した男として、その奇想天外な手口が再現されています。
ラッセルの人生は、ジム・キャリー主演、ユアン・マクレガー共演の映画『フィリップ、きみを愛してる!』(原題:I Love You Phillip Morris)にもなりました。映画は、ジャーナリストのスティーブ・マクヴィッカーによるノンフィクションをもとにしています。
現在もラッセルは、テキサス州の刑務所で服役中と報じられています。複数の報道では、144年の刑を受け、脱獄リスクの高さから厳しい管理下に置かれているとされています。
最初の逮捕
1978年、アメリカ・ノースカロライナ州。スティーブン・ラッセルは当時、警察官として働いていました。警察署長の秘書と結婚し、娘もいました。周囲から見れば、順風満帆な人生に見えたはずです。
しかし、彼には秘密がありました。男性の恋人がいたのです。番組では、その相手としてジェームス・ケンペルという男性が紹介されていました。
ラッセルは恋人のために多額の金を使い、カードの返済にも困るようになります。やがて彼は、わざと事故を装って保険金を受け取る保険金詐欺に手を染めます。
そんな中、恋人がHIVを発症し、末期の状態になったとされます。ラッセルは警察を辞め、妻とも離婚し、恋人の看病を続けました。
しかし、保険金詐欺の容疑で逮捕され、懲役6か月の判決を受けます。恋人がいつ亡くなるかわからない状況で、ラッセルは早く外へ出たいと考え、脱獄を決意します。
最初の脱獄
刑務所の壁は高く、外にはライフル銃を持った警備兵もいました。ラッセルは、まず看守の動きを徹底的に観察します。
すると、看守がタバコ休憩で外に出る時間があり、その隙に部屋を物色できることに気づきます。そこで手に入れたのが、女性物の服と無線機でした。
ある日、ラッセルは外に通じる扉で、刑事が無線機でノックすると扉が開く場面を見ます。看守は顔ではなく、無線機を確認していたのです。
1993年5月13日、ラッセルは女性物の服を着て、無線機を持って扉へ向かいます。無線機でノックすると、看守は扉を開けました。
呼び止められたものの、看守が言ったのは「囚人を刺激する服はやめてほしい」という注意だけ。ラッセルはそのまま外へ出て、最初の脱獄に成功します。
しかし、脱獄から1週間後、恋人と一緒にいたところを逮捕されます。その後、恋人は亡くなったとされています。
二度目の逮捕
脱獄から2年後の1995年12月。出所したラッセルは、医療コンサルタント会社に就職していました。しかも、年収8万5千ドルの重役としてです。
前科のある彼が、なぜそんな仕事に就けたのでしょうか。
ラッセルは、新聞に架空の会社の求人広告を出し、送られてきた履歴書の中から使えそうな経歴や表現を盗用して、自分用の完璧な履歴書を作り上げました。
さらに、前職の人事担当への確認を求められると、自宅の電話番号を教え、留守番電話を使って担当者になりすましました。こうして大企業の経理部門のトップに入り込んだのです。
その後、ラッセルは豪邸に引っ越し、新たな恋人フィリップ・モリスと同棲を始めます。そして会社の金を横領し、約80万ドルを手に入れたとされています。
しかし、横領の容疑で逮捕。恋人のフィリップも共犯として逮捕されてしまいます。
二度目の脱獄
何も知らなかったフィリップは、刑務所内でラッセルに激怒します。ラッセルは「起訴されても金さえ払えば保釈だ」となだめます。
フィリップの保釈金は4万ドル。ラッセルは逮捕直前に金を引き出していたため、その金額は用意できました。
しかし、ラッセル自身の保釈金は90万ドル。とても払える額ではありません。
そこでラッセルは、保釈指示書の書式を暗記します。文字の大きさ、サインの形まで覚え、ひな型を作って友人へ送り、パソコンで作成させました。
偽造された保釈指示書では、保釈金が4万5千ドルに変更されていました。
さらにラッセルは、裁判所でその書類をわざと落とし、事務員に拾わせます。その後、判事になりすまして電話をかけ、偽の金額をシステムに入力させました。
こうして保釈金を大幅に引き下げ、2度目の脱獄に成功します。
しかし、翌日には書類の偽造が発覚。恋人と一緒にいたラッセルは再び逮捕され、今度は長期の刑を言い渡されます。
三度目の脱獄
次にラッセルが送られたのは、厳重なエステル・ユニット刑務所でした。電気フェンス、監視カメラ、武装警備兵が配置された高セキュリティの刑務所です。
それでもラッセルは、恋人フィリップと一緒にいるため、脱獄を考え続けます。
彼は囚人向けの美術講座を受講し、木や草ばかり描くようになります。そのため、緑色のペンを大量に使いました。
刑務官たちは不思議に思いながらも、緑のペンを追加で渡しました。ラッセルはそのペンをため込み、最終的に110本ほど集めたとされています。
ラッセルは、緑色のインクを水に溶かし、余分に入手した囚人服を染めます。こうして、囚人服を医療スタッフの制服のような色に変えたのです。
刑務所を自由に出入りできるのは、刑務官と医療スタッフ。ラッセルは医療スタッフに化け、急患が運ばれてきたと看守に告げ、考える暇を与えず扉を通過します。
そして、3度目の脱獄に成功。この脱獄は全米でも話題となり、「囚人服を緑に染めて脱獄」と報じられました。
再び恋人のもとへ戻ったラッセルでしたが、逃亡生活は長く続きません。ほどなくして再逮捕され、フィリップとは別々の刑務所へ送られました。
スティーブンが死んだ!?
その後、フィリップのもとに衝撃的な知らせが届きます。ラッセルの医療記録に、HIVに感染していると記されていたのです。
ラッセルは日に日に痩せ、病院へ送られます。やがてHIV治療の治験を受けることになり、ヒューストンの病院へ転院することになったとされます。
しばらくして、フィリップのもとに「ラッセルが死んだ」という連絡が入ります。
愛する人が死んだと聞かされたフィリップは、担当弁護士のもとを訪ねます。ところが、そこで彼に話しかけてきたのは、死んだはずのラッセルでした。
四度目の脱獄
ラッセルは、HIV感染症を装って脱獄する計画を立てていました。
食事量を減らし、下剤で体重を落とし、病気の症状を演じます。さらにカルテを偽造し、検査結果も差し替えたとされています。
病院へ移されたラッセルは、治験を受け入れてくれる病院を探すように見せかけ、自分で病院側と刑務所側の双方になりすまします。
そして移送の流れを作り、外へ出たところで姿を消します。さらに、刑務所に向けて自分の死亡を知らせる書類まで送ったとされています。
ラッセルは、死んだことになったまま、フィリップを助けるために弁護士に変装して現れます。
しかし、弁護士ライセンスの偽造などから足がつき、再び逮捕されました。
4度の脱獄を重く見られ、ラッセルには最終的に144年の刑が言い渡されたと報じられています。彼はその後、脱獄リスクの高い人物として、厳しい管理下に置かれることになりました。
現在のスティーブン・ラッセル
スティーブン・ジェイ・ラッセルは、2026年時点で68歳です。報道では、現在もテキサス州の刑務所で服役中とされています。
脱獄を繰り返したことで、彼は「King Con」「Houdini」などとも呼ばれました。一方で、彼の犯罪は詐欺や逃走を中心とするもので、暴力犯罪者ではないにもかかわらず、非常に長い刑を受けている点も議論されています。
2022年のSolitary Watchの記事では、ラッセルが144年の刑で服役しており、車椅子を使っているとも報じられています。ただし、刑務所内の現在の状況は変わる可能性があるため、最新情報は公式記録や信頼できる報道で確認する必要があります。
映画にもなりました
スティーブン・ラッセルの実話は、映画『フィリップ、きみを愛してる!』として映像化されています。原題は『I Love You Phillip Morris』。ジム・キャリーがスティーブン・ラッセルを、ユアン・マクレガーがフィリップ・モリスを演じました。
映画はコメディ調に描かれていますが、実際の事件は詐欺、脱獄、なりすまし、偽造を繰り返した非常に異例の犯罪史です。
ラッセルの頭の良さと行動力が、まったく別の方向に使われていたら、どんな人生になっていたのでしょうか。そう考えずにはいられません。
[出典:2015年8月12日(水)放送「ザ!世界仰天ニュース」]
文責:ライターズラボ編集部(2026年05月21日(木)06:14執筆)


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