《大殺界》という言葉を聞くだけで、不安になる人は少なくありません。
「今年は大殺界だから、何をしてもダメなのではないか」
「引っ越しや転職をしてはいけないのではないか」
「結婚や出産にも悪い影響があるのではないか」
そう感じてしまうのも無理はありません。なにしろ《大殺界》という言葉には、《大》と《殺》という、とても強い文字が入っています。言葉の印象だけで、人の心を不安にさせる力があります。
しかし、龍青三先生の立場からいえば、大殺界はまったく恐れる必要のないものです。
大殺界は細木数子さんの完全なオリジナルではない
まず大事なのは、大殺界という考え方は、まったく何もないところから細木数子さんが作ったものではない、ということです。
六星占術の《大殺界》は、もとをたどれば算命学の《天中殺》にあたる考え方です。そして、四柱推命でいえば《空亡》に対応します。
つまり、整理するとこうなります。
- 六星占術では《大殺界》
- 算命学では《天中殺》
- 四柱推命では《空亡》
呼び方は違いますが、根にある発想はかなり近いものです。
ただし、完全に同じものではありません。細木数子さんは、算命学や0学占術などをもとにして、自分なりにわかりやすくネーミングし、一般向けにアレンジしたと見るのが自然です。
これは、動物占いが四柱推命や十二運の考え方を、動物キャラクターに置き換えて親しみやすくしたのに近い構造です。
つまり、大殺界とは、古典的な占術の一部を、現代の人に強く印象づける名前で再構成したものなのです。
四柱推命でいう空亡とは何か
では、四柱推命でいう《空亡》とは何でしょうか。
空亡とは、簡単にいえば「ある干支の働きが空になる」「その時期の作用が不安定になる」と見る考え方です。
ただし、ここで誤解してはいけないのは、空亡は「必ず悪いことが起きる時期」ではないということです。
龍青三先生は、実際の鑑定において空亡をそれほど重視していません。特殊な場合に参考にすることはあっても、空亡だけを見て人生を判断するようなことはしない、という立場です。
なぜなら、四柱推命では命式全体を見ます。日干、月支、通変星、十二運、五行のバランス、刑冲破害、運の流れなど、さまざまな要素を総合して判断します。
その中の一つだけを取り出して、「空亡だからダメ」「大殺界だから何もしてはいけない」と決めつけるのは、あまりに乱暴です。
大殺界を恐れる必要はまったくない
龍青三先生が強調している大事な点は、大殺界そのものよりも、《大殺界》という言葉が人に与える心理的影響です。
人は言葉に影響されます。
「あなたは大殺界だからダメです」と言われると、本当に自分の運が悪くなったように感じてしまいます。何か失敗したときにも、「やっぱり大殺界だからだ」と思い込んでしまう。すると、本来なら普通に乗り越えられることまで、必要以上に怖くなります。
これは占いというより、暗示の問題です。
大殺界を気にしすぎると、行動が止まります。挑戦できなくなります。引っ越しも、転職も、結婚も、出産も、日常の小さな決断までも怖くなります。
しかし、人生は大殺界だけで決まるものではありません。
大殺界を信じていなくても幸せに暮らしている人はいます。反対に、大殺界を気にしていても悩み続ける人はいます。
だからこそ、龍青三先生は、大殺界や空亡を過度に恐れるよりも、まず自分の心の状態を見ることを大切にしています。
気にするべきは運勢よりも心の平安
龍青三先生の実占では、「大殺界だからどうするか」よりも、「その人が今、どんな心の状態にあるか」を見ます。
たとえば、不安が強すぎる。
何かをしなければならないという思い込みが強い。
自分で自分を縛っている。
本当は動きたいのに、怖くて動けない。
このような状態のとき、人は占いの言葉に強く振り回されます。
そのときに必要なのは、「あなたは大殺界だから動くな」という言葉ではありません。
必要なのは、心を落ち着けることです。自分が本当は何を望んでいるのかを見直すことです。そして、恐怖ではなく納得から行動を選ぶことです。
大殺界を気にする前に、まず心の平安を見る。
これは、龍青三先生の解説の中でも非常に大切な視点です。
大殺界は人生を縛るものではない
占いは、本来、人を怖がらせるためのものではありません。
自分の状態を知る。
流れを読む。
無理をしているところに気づく。
慎重になるべきところを知る。
そして、よりよく生きるために活用する。
それが占いの健全な使い方です。
大殺界だから何もしてはいけない、という考え方は、人を自由にするどころか、人を縛ってしまいます。
もちろん、何か大きな決断をするときに慎重になるのはよいことです。しかし、それは大殺界だからではなく、人生の大事な局面では誰でも慎重であるべきだからです。
大殺界を理由にして、自分の人生を止める必要はありません。
まとめ
大殺界とは、六星占術の用語です。もとをたどれば算命学の天中殺、四柱推命の空亡に対応する考え方です。
しかし、それは細木数子さんの完全なオリジナルではなく、古典的な占術の一部を、強い言葉でわかりやすくアレンジしたものです。
そして何より大切なのは、大殺界は恐れる必要がまったくない、ということです。
怖いのは大殺界そのものではありません。
《大殺界だからダメだ》と思い込んでしまう心です。
占いは、人生を縛るためではなく、自分を見つめ直すために使うものです。大殺界という言葉に不安を感じている人は、まず深呼吸してください。あなたの人生は、大殺界という一語で決まるほど単純ではありません。
龍青三先生の占い観に触れると、占いを怖がるのではなく、人生をより自然体で生きるためのヒントとして受け取れるようになります。
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