生後数日のヒナに課された究極の選択
グリーンランド東部にあるスピッツベルゲン島・バヤゼムリャ島が繁殖地であるカオジロガン。
この鳥は、北極キツネなどの捕食者(天敵)から身を守るために、断崖絶壁の上に巣をつくる。
ヒナが生まれて数日すると、親鳥は崖の下へと飛び降りていく。そしてもう二度と崖の上に戻ることはないのだ……
厳しい自然界の掟
親鳥が飛び立った後に、ぽつんと残されたひな鳥。
もう親鳥からは、口移しで食事をもらえることもなければ、まわりに食料となる草一本も生えていない状況。
そのため、いたいけなヒナたちは、断崖絶壁から親鳥のもとへ《飛び降りるか》《餓死するか》の究極の二択を迫られることになるのだ!
おかあさん、なんでいっちゃうの?おなかすいたよう。おかさんのところに行きたいけど、こわいよ怖いよう~
[崖下のおかあさん鳥を見つめるひな]
120mの断崖絶壁 [雛目線カメラより]
ついに決死のジャンプ!
ヒナは本能的に親のあとを追う習性がある。
しかし孵化してから数日足らずのヒナであっても、反射的に飛び降りることはしない。
やはり危険ということを察知する本能のほうが強く、飛び降りることをためらう様子がみてとれる。
しかし、DNAに刻まれた本能には逆らえない。
ついにDNAのスイッチがオンになり、ヒナは意を決してジャンプする。
「かわいい子には旅をさせよ」とはいうものの、ヒトの場合、生後数日では旅をするどころかハイハイもできず頭がぐらんぐらんしてる状態だから、母親の庇護がなければ生きていけない。
しかし、多くの動物は生まれてまもなく本能的に生き残るための意志を持つ。
このひな鳥は、生存のための過酷な洗礼を受けなければならないのだ。
そしてついに、ヒナは過酷な生存競走のための第一歩を踏み出した!
ああぁ……ヒナが、落ちていく、おちていく……
……この続きは動画で
それでは、このひな鳥の決死のダイビングの一部始終を、動画でご覧ください。
涙なくしてはみれません。
Daredevil Goslings Make a Terrifying Jump for Life
Greenland’s barnacle goslings undergo one of the most harrowing rites of passage of any creature on the planet. In order to reach the nourishing grassy plains below, the goslings must make a leap of faith and drop over 400ft from nests perched on towering cliff tops.
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