八五郎出世(はちごろうしゅっせ)は古典落語の演目の一つ。
別題は『妾馬』(めかうま)。
主な演者として、5代目古今亭志ん生や3代目古今亭志ん朝、10代目金原亭馬生、6代目三遊亭圓生、上方では桂文太などがいる。
圓生の「八五郎出世」
六代目三遊亭圓生は、この演目で、
「古典落語は単に笑わすのじゃなくて泣かすことも大事なのだ。」ということを悟り、新しい芸の境地を開拓したと述懐している。
終戦後、満洲から帰国した圓生は落語研究会でこの噺を演じて絶賛を博しえそれまで勝つことのできなかった春風亭柳橋を打ち負かした。
ここに「昭和の名人」への第一歩が始まったという。
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