わたくしは、春風亭柳昇といいまして、大きなことを言うようですが、今や春風亭柳昇と言えば、我が国では……、
わたし一人でございます。
5代目春風亭柳昇は『弥次郎』を改作して、『南極探検』というタイトルで演じていた。
これは『弥次郎』を現代に置き換えた内容で、7代目立川談志は「『弥次郎』よりこっちのほうがおもしれえや」と話していた。
談志自らも何度か口演したことがあるが、演じるにあたり柳昇から正式な承諾は得ていなかったようで、
生前、柳昇は「ずるいんだよ、談志さんは。『兄さん、あのネタやっていいよね!』って自分で言って、高座でやってんだからねぇ」とぼやいていたとのこと。
★聴き比べ ⇒ 三遊亭金馬(三代目)弥次郎
★聴き比べ ⇒ 古今亭志ん生(五代目)弥次郎(うそつき弥次郎)
★関連噺 ⇒ 立川談志 嘘つき二代
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