男はつらいよ 第7作 奮闘篇 あらすじ・キャスト・登場人物相関図

男はつらいよ

第7作 1971年(昭和46年)4月28日公開


冒頭ナレーション
『冬来たりなば、春遠からじ』、とか申します。その遅い春の訪れがこの北国にもようやくやって来た頃、故郷を後にして都会に旅立つけなげな若者たちの姿がこの田舎の駅に見られるのでございます……

キャスト・登場人物

  • 車寅次郎:渥美清(43)
  • 諏訪さくら:倍賞千恵子(30)
  • 諏訪博:前田吟(27)
  • 諏訪満男:中村はやと(2)
  • 車竜造:森川信(59)
  • 車つね:三崎千恵子(51)
  • タコ社長:太宰久雄(48)
  • 御前様:笠智衆(67)
  • 源公:佐藤蛾次郎(27)

  • 冬子:光本幸子(特別出演)(28)
  • 交番のおまわりさん:犬塚弘(42)
  • ラーメン屋のオヤジ:柳家小さん(五代目)(56)
  • お菊(寅さんの母親):ミヤコ蝶々(51)
    寅さんの実母。柴又芸者だった頃に、寅さんの父・平造との間に一男をもうける。その直後、関西へと出奔し、京都でラブホテルを経営。歯に衣着せぬ物言いで、寅さんとやり合うがやはり母子、二人は仲良くなる。第7作;奮闘篇では柴又に久しぶりに戻ってくる。
  • 福士先生:田中邦衛(39)
    花子の身元引き受け人にして、彼女に最も信頼されている小学校教師。花子の居場所を探し当て、迷いながら柴又へとやってくる……

マドンナ:花子/榊原るみ(当時20歳)

青森から静岡県の紡績工場に勤めていた少女。知的障害を持つが、その天使のような無垢さは、寅さんを魅了。彼女との結婚を意識する寅さんは……


少女時代からモデル、タレント活動し、テレビや舞台で幅広く活躍。テレビ「帰ってきたウルトラマン」(71年TBS)、「気になる嫁さん」(72年NTV)でお茶の間の人気者に。『泣いてたまるか』(71年)、『初笑いびっくり武士道』(72年)などの松竹映画でも活躍。第17作『寅次郎夕焼け小焼け』では、ノンクレジットながら岡田嘉子演じる竜野の夫人のお手伝いさん役で出演。

あらすじ

「近々嫁をもらう」という便りを元に、寅さんの産みの親・お菊(ミヤコ蝶々)がとらやを訪ねてきたことを知らされた。そこへ寅さんが帰郷し、さくらと共に、お菊の宿泊先の帝国ホテルに向かう。久しぶりの母との涙の対面。
……と思いきや、ホテルの部屋で子供のようにふるまう寅さん。
お菊は愛想を尽かし、相変わらず独り身で迷惑ばかりかけているとだらしない生活振りに怒り始め、親子喧嘩になってしまい旅に出る。

静岡は富士市で啖呵売をし始めた寅さんは、ひょんなことから津軽訛りの少女花子(榊原るみ)と沼津で知り合った。

花子は津軽から紡績工場に出稼ぎにきている純真な少女だが、普通の女の子よりやや頭が弱いことに気が付いた寅さんは放っておけなくなり、とらやの住所をひらがなで書いたメモを渡し「“とらちゃんに聞いてきた”と言えばいい」と告げて二人は別れる。

やがて桜の季節を迎えた柴又のとらやに、ひょいと花子が訪ねてくる。そこへ寅さんも戻ってきたため再開を果たす二人。とらやの面々は花子の肉親を探そうと提案するが、寅さんは俺が花子の面倒を見るといって聞かない。そして寅さんの大袈裟とも思える世話やきっぷりに唖然とする一同だが、当の花子は寅さんにいつしか好意を抱くようになっていき、ついには「とらちゃんの嫁コになりたい」と打ち明ける。
戸惑う寅だが、いつしか本気で世帯を持つことを考えるようになってしまい、挙句その話がお菊にまで伝わったことにさくら達は不安を隠せない。

そんなある日、寅さんが不在の折に、花子の教師をしていた福士先生(田中邦衛)がとらやを訪れ、花子を連れて津軽へ帰ってしまう。それを知った寅さんは……

ロケ地

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