★林家彦六(八代目 林家正蔵)やんま久次(きゅうじ)

林家彦六(八代目 林家正蔵)

「やんま久次」とは、林家彦六により演じられた円朝の代表作の一つである。この作品は、門下の三遊一朝から彦六に伝えられた後、一時期忘れられていたが、五街道雲助によって復活された。作品の別題は「大べらぼう」である。

【あらすじ】
主人公の青木久次郎は、番町御厩谷坂(おんまやだにざか)の旗本家の次男として生まれる。兄が家を継ぐため、久次郎には継承の道がなく、他家に養子に行くことも叶わなかった。そんな中、彼は日々の無為を耐えかねて道楽に身を落とし、ついには家を飛び出して博打に興じるようになる。彼の背中には大きなやんま(トンボ)の刺青が施されており、それが彼の異名「やんま久次」となる起点となる。

ある日、博打で全財産を失った久次は、悪友の助言を受けて、女装し番町の実家に戻り金を無理矢理要求する。用人の伴内に悪態をつきながら、旅費をせびる久次に対し、家の名誉を守るべく、かつて久次に剣術を教えた大竹大助が現れる。大助は久次に切腹を迫るが、母の懇願により一命を許される。その後、大助は久次にこれが演技であったことを明かし、彼に改心するよう促す。久次もこれを機に人生を改めることを誓う。大助は安堵の表情を浮かべながら去っていく。

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