更新履歴
2015年04月17日(木):初投稿
2026年06月16日(火):事実関係の修正・本文リライト
タレント・俳優・声優・ラジオパーソナリティ・司会者として数々の仕事を残してきた愛川欽也が、2015年4月15日、肺がんのため東京都内の自宅で死去した。満80歳(享年82)。所属事務所による正式発表は4月17日だった。
落語への素養を持ちながらも多忙なタレント活動を優先したため、生涯を通じて高座に上がる機会はなかった。三波伸介の急逝後、1983年の笑点新春特番で暫定司会を務めた際にも、正式な司会就任の打診を「大勢の落語家さんを相手にとても司会なんかできない」と辞退。後任には五代目三遊亭圓楽が就いた。

近年では『出没!アド街ック天国』(テレビ東京系、1995年〜2015年)の司会者として知られるが、1960年代から活動を続けた昭和の多彩な仕事人でもあった。
おはよう!こどもショー
日本テレビ系で1965年から放送されたキッズ番組『おはよう!こどもショー』で、愛川欽也はロバの着ぐるみをまとったロバくん役(声とスーツアクター)を担当した。司会はキューピーちゃんこと石川進とビンちゃんこと楠トシエが務めた。
石川進はオバケのQ太郎の主題歌でも知られる。楠トシエはCMソングを数多く歌い「CMの女王」と称された。

[出典:girlschannel.net] ロバくん・ガマ親分・楠トシエ

[出典:懐かしの昭和こども新聞] 石川進とロバくん
↓おはようこどもショーの収録の様子を撮影した貴重な動画

パックインミュージック
TBSラジオの深夜番組『パックインミュージック』(1967年〜1982年)で愛川欽也は1971年から1978年(昭和46年〜昭和53年)にかけてパーソナリティを担当した。通称「欽也パック」(キンヤパック)。若者を中心に人気を集め、「キンキン」の愛称が広く定着したのもこの時期である。
↓ゲストに天地真理を迎えた貴重な録音
[1974年6月26日] カトリーヌコーナー:愛川欽也マルチェロ(キンチェロ)への恋の手紙
[1974年12月18日] 『時間ですよ』の裏ばなし等
キンキンの『松葉節』
軽妙なリズムにのせて意味ありげで意味不明なアドリブ口上を披露する「松葉節」は、リスナーを虜にしたパックインミュージックの名物コーナーだった。リズムは変則4ビート。
チャッ.チャッ.チャッ.チャ 松葉でチョン
松葉でチョン キンキンのチョン ポールをチョン ペンチでチョン 引っ張ってチョン アイロンでピローン 伸ばしてビロ はさみでチョン ジンジロゲもチョン たまたまチョン パパイヤチョン トンカチでチョン のこぎりでチョン テトラでチョン ピンセットでチョン つまんでチョン しょう油をチョン かけたらチョン……
1972年(昭和47年)パナソニックCM「あんた、松下さん?」
松下電器産業(現パナソニック)のラジカセ「MAC」のコマーシャルにDJ役で出演し、「あんた、松下さん?」のセリフが流行語となった。この一作で一気にCM界での存在感を高めた。


NATIONAL RQ-560モデル

[研ナオコとの掛け合いCM]
1974年(昭和49年)〜『11PM』の司会
日本テレビ系の深夜番組『11PM』では1974年から1986年3月まで水曜担当の司会を務めた。かたせ梨乃・小野やすし・大屋政子・服部まこ・今野雄二ら多彩な顔ぶれと共演し、司会者としての地位を固めた。
1975年(昭和50年)〜トラック野郎
『トラック野郎』シリーズ(東映、1975年〜1979年)で菅原文太と共演。相棒「やもめのジョナサン」こと松下金造役を演じ、全10作が製作・公開された。

ニャンコ先生の声——いなかっぺ大将
フジテレビ系で1970年から1972年にかけて放送されたアニメ『いなかっぺ大将』では、ニャンコ先生の声を担当した。主人公の風大左衛門(大ちゃん)と並んで人気を誇るキャラクターで、「キャット空中三回転 とってんぱーのにゃんぱらりん」の台詞は今なお語り継がれる。主題歌を歌ったのは天童よしみ。

文責:ライターズラボ編集部(2026年06月16日(火)06:48執筆)


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