『おもかげ』で正一を連れ出す女性たちは、何者なのでしょうか。最後に現れる息子と地下鉄の場面までたどると、正一が長く抱えてきた孤独と、家族への思いがつながります。
この記事では、まず放送・配信情報とキャストを整理し、後半で結末を解説します。未視聴の方は「キャスト・人物相関図」まで読むと、物語の核心を知る前に登場人物を確認できます。
更新履歴
- 2023年05月26日(金):初投稿。
- 2026年10月18日(日):放送・配信情報、人物表、結末解説を更新。
『おもかげ』の再放送・配信情報【2026年10月】
中村雅俊さんの所属事務所は、NHKの『おもかげ』について、2026年10月3日・10日・17日の午後10時から10時43分までの放送を案内しています。以前の記事にあった2023年の放送日時とは区別して確認してください。所属事務所の放送案内
| 確認先 | 案内されている内容 |
|---|---|
| 所属事務所の2026年放送案内 | 10月3日・10日・17日、各22:00~22:43 |
| NHK東京の番組表 | 第3回・最終回の再放送は10月21日(水)00:35~01:19 |
| NHKオンデマンドの作品ページ | 特集ドラマ『おもかげ』、本編119分 |
10月21日午前0時35分は、生活時間でいえば20日火曜日の深夜です。上表の再放送はNHK東京の番組情報を確認したもので、地域や編成により変更される場合があります。録画前には、お住まいの地域の番組表を確認してください。NHK東京の番組情報(J:COM)
配信を探す場合は、NHKオンデマンドの公式作品ページから確認できます。今回確認したページは「本編119分」の特集ドラマです。2026年の3回に分かれた放送案内と、配信ページの構成を混同しないようにしてください。利用条件や視聴できる期間は公式ページで確認できます。
あらすじ~定年の日、正一が地下鉄で倒れる
竹脇正一は、65歳で定年を迎えた商社マンです。送別会の帰りに地下鉄で倒れ、病院の集中治療室へ運ばれます。妻の節子や、会社の同期、幼なじみらが病室を訪れますが、正一の意識は戻りません。年齢はNHKオンデマンドの公式紹介に基づき、65歳としています。NHKの作品紹介
その一方で、正一はベッドに横たわる自分の体を離れたような、不思議な体験を重ねます。雪の夜に出会うマダム・ネージュ、海辺で語り合う入江静、地下鉄で出会う峰子。見知らぬはずの女性たちとの時間が、正一自身の記憶と重なっていきます。
物語には、病室で正一を思う人々の時間と、正一が過去をたどる時間があります。いつ、どこでの出来事なのかを意識すると、同じ言葉や地下鉄の場面が、後半で別の意味を持つことに気づきやすくなります。
キャスト・人物相関図~正一との関係を整理

| 登場人物 | キャスト | 正一との関係・役割 |
|---|---|---|
| 竹脇正一 | 中村雅俊 | 定年の日に倒れ、自分の過去をたどる主人公 |
| 竹脇節子 | 浅田美代子 | 正一の妻。夫に聞けずにいたことを抱える |
| マダム・ネージュ | 三田佳子 | 雪の夜、正一を病院から連れ出す女性 |
| 入江静 | 余貴美子 | 正一と海辺で言葉を交わす女性 |
| 峰子 | さとうほなみ | 正一が地下鉄で出会う女性 |
| 榊原勝男 | 不破万作 | 隣のベッドにいる老人。過去を知る手掛かりとなる |
| 永山徹 | モロ師岡 | 正一と同じ児童養護施設で育った幼なじみ |
| 堀田憲雄 | 宅麻伸 | 正一の会社の同期で、社長となった人物 |
| 大野茜 | 前田亜季 | 正一と節子の娘 |
| 大野和志 | 板橋駿谷 | 茜の夫。永山のもとで働く大工 |
正一の家庭を確認するときは「節子は妻、茜は娘、和志は娘婿」と整理すると分かりやすくなります。堀田は会社での人生、永山は施設で育った頃からの人生を知る人物です。謎の女性たちの関係は、結末にかかわるため次の節で扱います。
人物紹介の資料:制作時のNHK出演者案内。原作とドラマの人物名・設定は、同じものと決めつけずに読む必要があります。上表はドラマの人物紹介に合わせています。
ここからネタバレ~女性たちの正体と結末
ここからは、物語の核心と終盤の展開に触れます。女性たちとの出会いは、正一が知らなかった母の人生へとつながっています。
峰子・入江静・マダム・ネージュは何者なのか
別々の女性として現れる3人は、正一の母を異なる時期の姿で描いた存在としてつながります。正一は、母と分からないまま言葉を交わすことで、自分が生まれる前後の事情や、その後の母の時間に近づいていたのです。
母について知る手掛かりがないまま育った正一にとって、自分を置いていった人を思う気持ちは、寂しさや恨みと切り離せません。しかし、目の前に現れた女性たちには、息子の知らない暮らしや願いがあります。正一が出会うのは、単に「自分を産んだ人」という役割だけでは説明できない、一人の人間としての母です。
母はなぜ正一を地下鉄に残したのか
正一の出生には、戦後の厳しい暮らしの中で、幼い子を育てようとした母の事情があります。地下鉄に残されたという出来事は、正一の側から見れば、自分が捨てられた記憶です。その同じ出来事を母の側からたどると、子どもに生きてほしいという思いが見えてきます。
ここは、母が子を手放したことを簡単に正当化する場面ではありません。正一が長く抱えた寂しさは消えなくても、自分の知らなかった事情を知ることで、母への気持ちと、自分の人生の捉え方が変わっていきます。
最後の息子と地下鉄の場面は何を意味するのか
終盤、正一は幼くして亡くした息子・春哉と再会します。母を求めていた正一が、今度は子どもから父として呼ばれる場面です。母に残された自分と、息子を失った自分。その両方の記憶が、地下鉄という場所で重なります。
春哉は、正一が節子や茜とこれからも一緒にいることを願い、地下鉄に乗って去っていきます。ここからは場面の意味についての解釈ですが、この別れは、正一が亡くなった人を追い続けることより、今そばにいる家族との時間を選び直す場面として読めます。
正一の人生にあった別れが、すべて帳消しになるわけではありません。それでも、母や息子との記憶を抱えたまま、残された人たちと生きる時間へ気持ちを向ける。その変化が、結末を単なる「謎解き」で終わらせない部分です。
原作は浅田次郎の小説『おもかげ』
原作は浅田次郎さんの同名小説です。講談社文庫版は2020年11月13日発売で、解説は中江有里さん。出版社は、病室を訪れる家族や友人、正一の孤独な幼少期、幼くして失った息子の記憶を作品紹介に挙げています。講談社の原作紹介
ドラマで人物の表情や場面のつながりが気になった方は、小説の文章で正一の内面をたどる読み方もできます。原作と映像では人物名や描写が異なる場合があるため、細部まで同一の筋書きとして扱わず、それぞれの表現を確かめると理解しやすくなります。
原作を読む前に、紙・電子書籍・朗読のどれが自分の時間に合うかも考えてみてください。Kindle+とAudibleの違い・選び方では、読み放題・聴き放題の対象作品や登録条件の確認点を整理しています。本作の原作が各サービスに含まれるとは限らないため、登録前に作品名・著者・版を確かめましょう。
よくある疑問
2026年の放送は全何回ですか?
所属事務所は10月3日・10日・17日の3日程を案内しており、10月21日のNHK東京の番組表には「第3回・最終回・再放送」と表示されています。一方、今回確認したNHKオンデマンドの特集ドラマは119分の1本です。
次の再放送は、水曜の夜ですか?
NHK東京の案内は10月21日水曜日の午前0時35分です。水曜の夜ではなく、火曜深夜から水曜未明に当たります。地域の番組表で時刻を確かめてください。
正一はどのような人物ですか?
定年を迎えた65歳の商社マンです。妻の節子や娘の茜と家庭を築く一方、両親を知らずに育った幼少期や、息子を亡くした記憶を抱えています。
作品情報と参照資料
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原作 | 浅田次郎『おもかげ』 |
| 脚本 | 吉田康弘 |
| 演出 | 小林聖太郎 |
| 音楽 | 富貴晴美 |
| 主演 | 中村雅俊 |
放送・配信情報の確認日は2026年10月18日です。放送予定は所属事務所とNHK東京の番組表、作品概要と配信時間はNHKオンデマンド、原作文庫の情報は講談社の案内を参照しています。
制作当時の資料:NHK「おもかげ」制作開始のお知らせ、NHK 放送日・新たな出演者のお知らせ。
文責:ライターズラボ編集部(2026年10月18日(日)07:17執筆)
原作小説を読む
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