★三笑亭可楽(八代目)悋気の見本

三笑亭可楽(八代目)

あらすじ

ある会社の重役が容姿端麗な奥さんをもらった。
ところがこの奥さん、焼き餅を全く焼かず、亭主が外泊をしようが何をしようが文句を言わない。

そうなると、かえってそうした様子が男としては物足りず、少しは焼き餅を焼いてくれないかと、黙って箱根に一週間出かけたりするが、「何かあったら、会社から連絡があるはず」などと言って、意に介さずに、家に残る者達とカルタ取りなどをして遊んでいたりする始末。

こうなると、ますます焼き餅を焼いてもらいたいと思い、嫉妬深い女房をもらった知り合いの家に、夫婦して訪れてみることにした。
思惑通り、その家の女房は、毎晩亭主の帰りが遅いと言って機嫌が悪く、しまいには他の女性から届いた手紙を見つけて、とうとう夫婦喧嘩がはじまった……

(益田太郎冠者作)

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