★桂小南(二代目)愛宕山・雛鍔(ひなつば)・七度狐・正月丁稚・運廻し(ん廻し)

桂小南(二代目)
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あらすじ

とあるご主人、仕事から帰ってまいりまして、女将さんとの、いつもの会話。

お風呂にするか、ご飯にするか。

しかし、今日に限って、どうも様子がおかしい。

ボーっといたしまして、すぐに床取ってくれて。

疲れたんかいなあと思いきや、そうでは無い。

もう、人間辞めたいて。

この方、植木屋さんですねね。

とあるお店へ、いつものように、庭の手入れに出向いた。

そこへ、その家の子たちが、チョコチョコチョコと出て来た。

一人の子供に、お守のような人間が、何人か付いてる。

これでさえ、ご大家の跡取りですわな。

池のほとりで、何かを見つけて拾うた様子。

金属で、丸くて、真ん中に穴が開いてる。

要するに、文銭・銭・お金ですわな。

拾い上げてみて、不思議そうな顔してる。

「これ何?」って、お金知りませんねやね。

小首を傾げて、考えた末、「お雛様の刀の鍔だ!」と。

後で聞いてみると、五歳ですて。しかし、大したもんですわ。

金持ちのお坊ちゃんは、その年まで、お金を知らんということですわ。

こんなことがあったと、話している最中から、ここの家の子供、「遊びに行くから、お足をくれ」て。

大きな違いや。

同じ人間でも、育て方で、こないも違うものかと、呆れてしまいます。

また、この子供が、こましゃくれたガキですねね。

「お前に、こんなことが言えるか?」「ちゃんちゃらおかしい」てな返事。

こんな奴に、相手になっても、仕方が無いので、お父っつぁんは、放っておきますが、そこは、母親のこと、何がしかのお金を持たせると、子供は、遊びに行ってしまいます。

もうすぐ、ご飯ですので、そこは、呼んだら、帰って来るぐらいの距離で。

入れ替わりで、やってまいりましたのは、どこぞの大店の、ご主人の模様。

謝りに来たて。

この前、店の前で、悪態を付いていたので、何かいなあと、番頭さんに尋ねてみると、様子が分かったので、謝りに来たと。

要するに、このお店の、植木の手入れを頼まれていたのですが、他に、やりかけの仕事があるので、それを済ませてからと、待ってもらった。

その間に、間に合わせに、番頭さんが、知り合いの植木屋さんに、仕事をさした。

これが分かったので、店の前で、大きな声を出してしまったという理由。

今回のことは、これで済ましてもらって、また次回からは、植木の手入れに来て欲しいと、頼みにやってきはったんやね。

話が済んだところで、女将さんに、お茶と、羊羹の用意をさせますわ。

ここも、おもろい場面。

普段、切りなれてないせいか、なかなか、うまいこと、羊羹が切れませんわいな。

ようようのことで、出そうとしたところ、さいぜんの子供が帰って来る。

お客さんが召し上がる前に、羊羹を食べられては、具合が悪いと、隠そうとしているところで、「こんなもん拾うた!こんなもん拾うた!」て、大きな声で、穴開き銭を、差し出します。

「僕が考えるに、お雛さんの刀の鍔だと思うな」って、さっきの通りに演じてしまいます。

「これ、親方の、子供さん?大したもんやなあ」と、この旦那は、感心しますわ。

氏より育ち、これだけに育て上げるには、並大抵のことではなかったであろうと、大絶賛。

おこづかいを、あげようとしますが、銭を知らんのでは、仕方が無い。

そこで、手習いの道具を、一式揃えて、持って来てあげようと、約束をしてしまいます。

「これ、そんな汚いものは、捨ててしまいなさい」

「いやだよ。これで、焼き芋買って来るんだ」

[出典:http://www.geocities.co.jp/Hollywood/2975/sub185.html]

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