元国会議員秘書の裏側 by ねほりんぱほりん

バラエティ
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元国会議員秘書

日本の明るい未来のために日々奮闘する政治家たち。
市民の声に熱心に耳を傾け、審議を重ねて政策立案、厳しい選挙戦を声を枯らして戦いぬく。
一方で、政治資金問題をはじめ、何かと話題も尽きない。
そんな政治家を陰ながら支えるのが、国会議員秘書。
全てを投げ打って、先生の手となり足となり、目となり耳となる。
その、超裏方人生とは?

今日のゲストは、元国会議員秘書のミナミさん(仮名)。
「礼がほぼ90°ですよ。私たちなんか座ったままで…すいません」(YOU)
「思わずYOUさんを立ち上がらせるということで」(山里)
「あの、YOUさん、もしよろしかったら、これお口に合うととても嬉しいんですけど…」
手土産を持参。
「なんてことなの」(YOU)
「それぞれ違うものを」(山里)
YOUには柿の種、「私が世界で一番好きなやつです」
山里には鱒(ます)寿司、「僕、鱒寿司大好きなんすよ。なんで知ってるのか怖いぐらいですよ」
初めて会う人の好みを調べるのも秘書の仕事です。
「ちょっと一緒に暮らしませんかー?」(YOU)

元国会議員秘書のミナミさん(仮名)50代。
議員秘書歴10年以上。
シングルマザー。
特技は、憲法全文を早口で言える(最高記録9分50秒台)。
たまたま知り合いの選挙を手伝い、頑張ってしまったことがきっかけで、秘書の世界に引っ張られました。
議員秘書は、公設秘書が3人まで、私設秘書は人数制限はありません。
ミナミさんは、公設秘書の中でも資格が必要な政策秘書として活躍しました。

どういう経緯で国会議員秘書に?

「〇〇(超有名議員)に拾われてこの世界に入ってしまいました」
「超大物議員ですよ、いきなり」(山里)
超大物議員と料亭にも行きました。
10数年の秘書生活の中で、与党も野党も経験しました。

同じ政党にずっとじゃないの?

議員が落選したり、辞めたりなど、様々な事情で政党を渡り歩くこともあります。
「でもそれってなんか、いろんな秘密を抱えて渡り歩いて、問題ないですかね?」(YOU)
「問題になることもあります」
「実はあの政党、こんな風になっちゃってますとか、言っちゃうこともあるんですか?」(山里)
「ないです。私はなかったでです」
秘密を守れない秘書は仕事がなくなるからです。
家族にも、どこの政党のどの議員についてるかは秘密にしていました。
「えっ、CIAレベルじゃないですか!マジっすか!?」(YOU)

どんな仕事をするの?

「具体的にはどんな仕事をされるんですか?」(山里)
「朝、7時半くらいには議員会館に行くんですけども」
「早っ!」(YOU)
「YOUさんはもう無理ですね」(山里)
「8時から会議が始まります」
国会会期中の午前は、議員と秘書で手分けをして、部会や議連などの会議に出席します。
「私が代理主席するものだけでも、十いくつかありますので…」
「多いですねえ」(山里)

【とある日にミナミさんが代理出席した会議】
8:00 政調全体会議/日本経済再生本部
女性活躍推進会議
宇宙海洋開発特別委員会
政調/青年年齢検討部会
9:00 外交・経済連携本部・国際情報検討委員会
政調/観光立国調査会
文部科学部会/中高一貫教育
10:00 厚生労働部会/薬害審査について
社会保障制度に関する特命委員会PT
国際機関の評価に関するPT
11:00 超党派・日本経済再生を実現する議員連盟
政調・IT戦略特命委員会

「何がすごいって、全部漢字なの。中国語かなって思っちゃった」(YOU)
「売れっ子アイドルよりも遥かに忙しいですよ」(山里)
「当時のピンクレディーさんぐらいいってますね、すごいです」(YOU)
ミナミさんがテーブルに出した資料は、昔の電話帳10冊くらいの量。
これだけで朝の会議の資料です。
「すごく、エコじゃないですね」(YOU)
「そうなんです。国会って《紙文化》なんです」
1時間半くらい、資料の山と格闘して「捨てるもの」「とっておくもの」「データに残すもの」を選別します。
また、議員が言ったこと、議長の顔の表情まで記録に残します。
「いやもう、聞いてるだけでお腹減っちゃった」(YOU)
秘書は《議員の外付けハードディスク》とか《検索エンジン》とか言われてました。
《児童ポルノ》を審議中は、コンビニでHな本を買ってきて、全部読みました。
「えー!?読んで先生にどういうデータを届けるんですか?」(山里)
どこが猥褻(わいせつ)なのか、《猥褻の定義》と《知る権利のバランス》が争点なのです。
「あんたが良く知ってるやつじゃない」(YOU)
「はい、あそこに権利が発生するとは一つも思っていませんでした」(山里)
「バカヤロウ」(YOU)
「すいません」(山里)

先生が国会中に寝ていたらどうするの?

事務所の中で本会議がモニターに映し出されます。
【本会議とは…よく国会中継される法案の採決などを行う会議】
そのモニターで「うちの議員寝てないかなあ」とチェックするのもミナミさんの仕事です。
「寝ていたらどうするんですか?」(山里)
「はい、携帯を鳴らします」
「なるほど~」(YOU)
上を向いて口を開けて寝ているときは目を開けてもらえないので、隣に座っている先生の携帯を鳴らして起こしてもらいます。
「じゃあ、基本的には起きてなきゃいけないんですね」(YOU)
「当たり前です」(山里)

「これもやるの!?」と思った仕事は?

「『これも議員秘書の仕事なの?』と思った仕事、やらされたことあります?」(山里)
ある選挙のとき、夏の暑い時期でした。
そのときついてた先生は汗っかきでした。
選挙カーは窓から手を出すので、エアコンかけてもムダなのです。
いつも下着の替えを持っていたのですが、汗だくになり、次の替えが手元にありませんでした。
それで、近所の店で下着を買い、先生が脱いだ汗だくの下着を洗面所で洗いました。
その後、ドライヤーで乾かし、5分で仕上げて次の現場へ行きました。
「あら~、一緒に暮らしたい~」(YOU)
《政策から洗濯までやります》

耐えがたいことはなかった?

「でもさー、実際、耐えがたいこととかなかったですか?」(YOU)
秘書は影の存在なので、人格がないのです。
なので、秘書に気を遣うということはありえないのです。
議員は忙しくて、秘書に気を遣ってなんかいられません。
議員の後ろには、数十万のたくさんの有権者の意思があります。
「まさに影で支えるのが使命だと」(山里)
「吉本にほしいでしょー!?」(YOU)
「いただきたい!」(山里)
「ほんとにお宅は不憫(ふびん)。だって、5時に仕事が終わるとするじゃないですか。次の現場の仕事、4時半から入ってるんですよ」(YOU)
「頑張れば、時間がちょっと戻ると思っている人がいるんです」(山里)
「特別な能力が求められているんですねえ」
「さすが、どんなこともプラスに捉えてくれる。そんなミスしたことないですか?」(山里)
「国会議員の秘書にミスという言葉は存在しないんです」
「はあー…。これですよ、聞いてますか、吉本興業さん」(山里)

お給料はいくらくらい?

「お給料制だったんですか?だいたいどれくらい…!?」(YOU)
「年棒だいたい800万くらい…」
【公設(政策)秘書の給与…年収534万円~1076万円、年齢や勤続年数によって変わる(※国から支給)】
「仕事量からすると…」(山里)
「もっともらってもいいねえ」(YOU)
「プライベートがないので、友だちがいなくなっちゃうんですね。毎日ドタキャン…」
「そうですよねえ」(YOU)
ミナミさんは、父親の葬儀にも出られませんでした。

仕事をしながらの子育ては大変だった?

シングルマザーで、家に帰ると深夜0時過ぎることが多かったです。
子どもたちは、作っておいたご飯を食べています。
ご飯が、ミナミさんにとって唯一の、子どもたちへの愛情表現でした。
なので、出来合いのものではなく、全部手作りでした。
毎日2時くらいまでは、台所でビールを飲みながら、次の日の準備と食事を作っていました。
睡眠時間は平均3時間。
午前5時に起床し、子どもの登校を見送り、午前7時には家を出ます。
もう子どもたちも大きくなったそうです。

元国会議員秘書が語る「ここだけの話…」

「多忙すぎて…」~ツヨシさん(仮名・30代)議員秘書歴3年3ヶ月~

年間で休みが1日か2日。
横になって寝た記憶がありません。
家に着くのが2時とか3時。
そこからまたメールで「明日のこれはどうなってるの?」とか、連絡があったときにすぐに返さないと怒られちゃうので、常に気を張っている状態。
横になると、熟睡してしまって起きられなくなるかもしれないので、携帯を持った状態で座って寝ていました。
そんななかで、仕事が終わったあとにデートしました。
デートする場所も、先生の支援者のやっているお店で食事をしたりとか。
常に、何が票につながるかを考えていますので、デートと言えども大事な人のところを使うのです。

Q.議員は秘書からしたらどういう存在なんですか?
「神様ですね」
何においても先生の言うことが最優先事項。
絶対なのです。

「胃袋も1票のため…」~ソウタロウさん(仮名・30代)議員秘書歴8年半~

「体を張って票を稼ぐ」ということもやってました。
後援会の行事でバス旅行があり、1泊2日だと50人乗りのバスが5台。
1号車に「今日もよろしくお願いします」とあいさつに行くと、年配の女性なんかに「お腹空いてるでしょ」とおにぎりを2つポケットに入れられて、その場でこっそり食べます。
2号車・3号車に行くと、やっぱりおにぎりを受け取ることになります。
それが5号車まで続いて、朝1周回るだけで最低でもおにぎり10個は食べます。
そんなことを繰り返していたら、体重が8年で40キロ増えました。
それでも「先生のためだ、1票だ!」と、お付き合いさせていただきました。

 

選挙はどんなことするの?

「選挙は大変でしょう?」(山里)
「大変ですけど、私は好きな仕事でした」
「えー!?どんなことするんですか?」(山里)
一般的には、選挙カーが走り始めてから選挙と思われていますが、実際はその前に地盤を固めているので、公示前にはすでに勝敗は決まっていると言われます。
まず、地元に入って議員と一緒にあいさつ回りをします。
有権者にあいさつし、握手し、名刺を配るのが大事な仕事です。
名刺は《名前が刺さる》ように有権者の手元に残してくるのが秘書の仕事です。
名刺は《手裏剣》とよく呼んでいました。
名刺交換をしたら、必ず写真を撮るようにしています。
データでは送らず、必ず紙焼き写真にして有権者に送ります。
写真には、議員からのあいさつ文を一言手書きで書きます。
選挙期間中にやると選挙違反と言われてしまいます。
【選挙期間中の贈与】
紙焼き写真…物品として価値が認められるため、収賄にあたる。
コピー用紙の写真…物品として価値が認められないため、収賄にあたらない。
そのため、選挙期間中はコピー用紙の写真を送ります。
「たしかに、写真を送ってもらったらその先生に入れようって100%なりますね」(山里)
「ミナミさん、欲しいわー」(YOU)
「それは好きになるわー」(山里)
「ありがとうございます。人に惚れてもらう、人たらし術をするのが議員秘書の仕事です」
「だってもう、僕らがたらされてますからね」(山里)
「完全にね」(YOU)

選挙に向けてどんなことするの?

「私たち、裏で《葬式チャンス》って言ってたんですけど…」
「…あんまりその2つの単語がくっつくことはないですけどね」(山里)
地元に入ると、まず朝刊でお悔やみ欄を見ます。
知らない人でも葬式には必ず行きます。
「本日、議員が来られませんで、代わりに永田町からやってまいりました」
そう言って議員の名刺を出すと、受付がザワッとします。
親族・友人・会社関係の人たちが来ているので、葬式は何十票分の価値になるのです。
「それが葬式チャンス!」(山里)
「葬式に出ると、私の知人はなぜみんな議員と知り合いなのかと思ってたんですが、そういうことですか」(YOU)
「はい」
「解(げ)せたわ~」(YOU)
悲しいときに「偉い人が来た」ということは、慰めの一つになるからです。

敵陣と葬式の取り合いにならないの?

「なります。告別式で敵の議員本人と鉢合わせることもあります。そうすると『しまった、四十九日は外せないぞ』と」
「わー、すご、すごーい!」(YOU)

元国会議員秘書が語る「選挙の裏話」

元国会議員秘書・ユウコさん(仮名・30代)議員秘書歴5年。
「珍しい仕事もしたことがあります」
女性候補の応援に入ったとき、《影武者》をしたことがあります。
本人がテーマカラーにしている洋服を着て、タスキには名前はなしにして、法には触れないような形で、候補者に近い外見を作ると。
本人と勘違いされるような格好で選挙活動をすると、有権者が「本人かな」と思って手を振り返してくれる人もいます。
1人で回れる範囲には限りがあるので、影武者が1人いれば単純に効果が2倍になるからです。
僅差で当選しました。
私のおかげかな?

Q.選挙で特に忙しい時期、恋愛ってどうなんですか?
選挙のたびに、お付き合いしている人とはお別れしています。
選挙で3人の彼氏とさよならしています。
女性の秘書友達はみんな「あるある」だと。
議員と俺とどっちが大事と言われれば、「当然、議員を選ぶ」
「当然じゃないですか!」

選挙に負けるとどうなるの?

「惨めすぎて言葉が見つかりません」
負けると、まずはお願いをした方々全員に、お詫びをして回ります。
落選の瞬間から秘書は、お詫びのスケジュール調整を始めます。
衆議院の場合、公設秘書は解散と同時に解職扱いとなり、給与が支給されなくなります。
お詫びの後から就職活動がスタートになります。
議員会館の議員事務所を、履歴書を持って一軒一軒歩きます。
「政策秘書要りませんか?」って。
一番長かったのは、6ヶ月間収入ゼロ。
「もう死んでしまう。ご飯が食べれなくなる…」(YOU)
「6ヶ月で貯金が底を尽きました」

引くてあまたじゃない?

「秘密を守って真面目に仕事をすればするほど、ネットワークがないんですね」
プロの秘書ほど再就職は難しいということに。

辞めたいと思ったことは?

「あります」
「なぜ辞めるまでいかなかったんですか?」(山里)
「やはり、やりがいがあるなあという、言葉に尽くせない瞬間が何回かありました」
議員の地元のお子さんが亡くなられたことがありました。
調べてみたら、一般に知られていない、認知されていない病気でした。
「これは対策を立てないといけない」として、今では、知らない日本人はいないほどに広めることができました。
亡くなった子どもの両親が「うちの子の死が無駄にならなかった」と言っていたことが忘れられないそうです。
「国に、自分の作ったものが残るんですもんね」(山里)
「しかも、みんなが喜ぶ、ねえ」(YOU)
「(みんなに喜んでもらえる)その提案ができるのは秘書の醍醐味かなと」

元国会議員秘書が語る「落選議員と運命をともに」

元国会議員秘書・コウジさん(仮名・40代)議員秘書歴13年。
「秘書歴13年の間で、落選は今で3回目ですね。落選した先生についています」

Q.落選するときってどんな感じなんですか?
「落選が明白になった時点で、先生本人を事務所に連れてこさせます」
皆さんに敗戦の弁を告げないといけないので。
誰かが家に先生を迎えに行かなきゃいけない。
先生は有名だったので、落ちた時にカメラがいっぱい来ました。
車の中を撮るために、ボンネットにカメラマンがダイブして、車を出させないようにします。
車の中でハンドルを握ってても、フラッシュたかれたら前が見えません。
犯人みたいです。
お父さんがそうなってるのを見て、娘さんが泣いていらっしゃいました。
先生から「すまんかったな」とか言われると言葉が出ないです。
「そんなこと言わないでください」ぐらいしか言えません。
多い時で秘書が10人くらいいますが、落ちたら3人くらいになります。
私は「続けさせてください」とお願いしました。

Q.お金とかは?
私設秘書なんでそんなに高くありませんが、年収450万円から350万円に減りました。
最後まで味方でいてあげることが自分にできることだなあと。
最後には、うちの先生に総理大臣になってほしいですね。

スキャンダルに直面したことは?

「自分が担当する先生でスキャンダルに直面したことはあるんですか?」(山里)
「あります」
「どんなスキャンダルだったんですか?」(山里)
「女性問題ですね」
世間に出ました。
ミナミさんまでもが愛人に間違われたりもしました。
「えー!?」(山里)
「違うのにー」(YOU)
「どうやって対処するんですか?」(山里)
まず、記事が出た段階で、記者会見をやるのかどうか、対処法を練ります。
後援会の会長に土下座して謝ったら「お前かー!?愛人は!」と言われて卵を投げつけられました。
「ドラマ!?」(YOU)
「ほんとにあるんすね、そんなこと」(山里)
スキャンダルは、ただただ謝り続けるのみです。
ミナミさんが事務所の責任者なので、言い訳はできません。
「次の選挙はどうですか?」(山里)
相手陣営が、週刊誌の記事を戸数分全部コピーしてバラまきました。
選挙期間中は選挙違反になるので、夜中じゅう駆けずり回って写真を撮って、警察に通報しました。
「やったー!!」(山里・YOU)
「悔しかったので、『絶対に勝たしてやろう』と思って…勝ちました」
「あっぱれっす!」(YOU)
「それはもう、先生も『良くやったな』と」(山里)
「知らないと思います、私がやったというのは…」
「えっ!?」(山里)
「それよりも、とにかく勝たせないといけないので…。それは、勝つためにやっていることの一つですから…」
「下々の者が…人の手柄も取るようなこの時代に…先生が知らないかもしれないことを…くぅ~(泣)」(YOU)
「情けねえ、自分が」(山里)
「虫けらだ」(YOU)

ストレスもたまるでしょ?

「こんだけやって、ストレスもたまるでしょ?」(山里)
ミナミさんは、1年で十二指腸潰瘍を2回経験しました。
「ストレスはどうしてるんですか?」(山里)
「私は…SMAPがいましたから」
「……ちなみに、誰ですか?」(YOU)
「木村くん」
大好きです。
あるインタビューで、「落ち込むことはないんですか?」と木村さんが言われ「ありますよ」と答えました。
「そういうときはどうしてるんですか?」と言われたら「え、でも、俺にその姿、期待されてないっしょ」と答えました。
「泣きそう…」(YOU)
「たしかに木村さんですねえ」(山里)
「SMAPもいい仕事してるよ、良かったー」(YOU)
「じゃ、SMAPがいなかったらえらいことになってましたね」(山里)
「たぶん、もってないと思います」
ミナミさんが見せてくれたノートには、木村さんの写真が貼ってありました。
朝起きたときに「おはよ」ってキスするそうです。
「乙女ー! 卵投げられた、そんなときは写真見て…」(山里)
「いえ!」
「えっ!?」(山里)
「そういうときは見ないです」
「何でです?」(山里)
「あなたにはわからないでしょうね。私たちのこの気持ち」(YOU)
「あっち側に!? 急に?」(山里)
「恥ずかしい自分は見られたくないです」
「木村さんにね」(YOU)
「え!?」(山里)
「写真にしたって、木村さんこっち見てるわけですよ」(YOU)
「写真ですよ」(山里)
「木村さんに、情けないミナミが見られちゃうじゃないですか。ミナミはそんな姿、拓哉に見せたくない」(YOU)
「そういうことなんですか?」(山里)
「そうですね」
「ほら」(YOU)
「どうかしてるぜ。じゃあ、どんなときに見るんですか?」(山里)
「嬉しかったときと、『やったぜ』というときに」
「分かち合うんだよ。もうなんだったら、『あなたのおかげよ』ということですよね」(YOU)
「はい」
そう言ってミナミさんが立ち上がり、上着をめくると、Tシャツに「あさくら啓太」のプリントが。
木村さんがドラマ「CHANGE」で総理大臣をやったときの自作Tシャツです。
「そこも選挙のやつなの!?」(山里)
「ミナミさんウケる。もうこうなったら、木村さんが選挙に立てば良いんですね」(YOU)
「私たぶん、総理にできると思います」
「木村拓哉を、総理にできる!?」(山里)
「ミナミさん、それやりません、マジで」(YOU)
「やりましょうか」
「やりましょうかじゃない、木村さん立候補しないでしょ」(山里)
「(Tシャツを見せて)これからもよろしくお願いします」
「今、木村さんにですからね。お前じゃないから」(YOU)
「びっくりした、なんか急に、あれ!?」(山里)
「やっぱSMAPってすげえんだな」(YOU)

[出典:2016年10月5日放送「ねほりんぱほりん」]

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