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「大きい」と「大きな」の違いは? 品詞と使い方を短い例文で解説

同じ家を「大きい」と「大きな」で表す比較図 雑学・豆知識
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「大きい箱」と「大きな箱」。どちらも箱の大きさを伝える言い方ですが、学校文法では「大きい」は形容詞、「大きな」は連体詞として扱います。意味が似ていても、文の中で使える場所や、形の変え方が違うのです。

見分けるには「箱が大きい」と言えるかを考えると分かりやすくなります。「箱が大きな」で文を終えるのは、普通の言い方ではありません。「大きな」は、その後ろに説明する相手を置いて使います。

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「大きい」は形を変えられる

形容詞は、物の性質や状態を表す品詞です。「大きい」なら、過去のことを言うときや、何かを変化させるときに、次のように語の形が変わります。この変化を「活用」と呼びます。

  • 前の水槽は大きかった。
  • 写真を大きく印刷する。
  • 荷物が大きければ、別の袋に入れる。

「大きい」「大きかった」「大きく」「大きけれ」は、それぞれ別の性質を表す言葉ではなく、「大きい」の形が変わったものです。国立国語研究所の「UniDic」用語集にも、「大きく」「大きけれ」を「大きい」の活用形として説明する箇所があります。

「大きい」は名詞の前にも置けます。「大きい窓を開ける」と言っても誤りではありません。「大きな窓」と言い換えられる場面があるからこそ、二つが同じ品詞に見えやすいのです。

「大きな」は名詞を説明する

連体詞は、名詞を説明する働きを持ち、活用しない品詞です。「大きな時計」「大きな段ボール箱」のように使います。国立国語研究所の語誌情報ポータル「大きな」でも、品詞は連体詞とされています。

過去のことを表したければ、「昔、大きな時計があった」と言えます。この文では、「大きな」の形を変える代わりに「あった」で過去を表しています。「時計が大きなかった」という形にはしません。

連体詞の仲間には「この」「その」「ある」などもあります。「この切手」「その店」「ある朝」と使うとき、後ろの名詞が何を指すのかを絞ったり、説明を加えたりしています。

「静かな」と同じ仕組み?

「大きな」と「静かな」は、見た目が似ています。ただし「静か」は「この店は静かだ」「昨日は静かだった」「静かに話す」と形を変えられます。学校文法では、このような語を形容動詞と呼びます。

一方、「大きな」から「大きだ」「大きだった」「大きに」を作ることはできません。国語研の「大きな」の辞書項目も、通常の形容動詞と混同しないよう注意しています。末尾が「な」だから同じ品詞、と決めることはできないのです。

日本語を学ぶ教材には、形容動詞に当たる語を「ナ形容詞」と呼ぶものもあります。呼び方が違う教材を読むときは、どの分類の仕方を採っているかも確認すると、説明の食い違いを整理できます。この記事は学校文法での見分け方を扱っています。

どちらを使えばいい?

まず、「庭が大きい」と文を終える場合には「大きい」を選びます。「文字を大きくする」のように形を変える場合も、「大きい」の活用です。

名詞を説明する場合は、「大きいかばん」「大きなかばん」のように両方使えることがあります。国語研の辞書には、「大きい」にも「大きな」にも家を説明する用例があります。日常の文を書くたびに、どちらか一方を誤りとして直す必要はありません。

ただし、すべての表現で自由に交換できるという意味ではありません。「大きなお世話」のように、慣用的に使われる形もあります。品詞を見分ける問題と、どちらの表現が自然に聞こえるかという問題は、分けて考えましょう。

三つの文で確かめる

次の空欄には、どんな形が入るでしょうか。「大きい」をそのまま入れるか、形を変えるか、名詞の前に「大きな」を置くかで考えます。

  • この地図は、前の地図より( )。
  • 掲示するため、文字を( )書いた。
  • 遠くに( )観覧車が見えた。

一つ目は「大きい」、二つ目は「大きく」が入ります。三つ目は「大きい」でも「大きな」でも、観覧車の大きさを表せます。「どちらも名詞の前に置けるが、形を変えられるのは大きい」と押さえると、違いを説明しやすくなります。

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